Slattach や ifconfig が SLIP の時のように動かないんですが? PPP では slattach や ifconfig を使ってはいけません。
これらは SLIP 用です。pppd プロセスは、これらのプログラムが行
なっていた機能を必要な時に実行することができます。PPP では、
LCP と IPCPプロトコルを交換した後に、これらを行なう
必要があります。
pppd を slattach や ifconfig と入れ替えるこ
とはできません。PPP のためのほとんどのプロトコルは pppdが担当
しています。IP (とIPXが指定されていれば)を扱う部分のみがカー
ネルに入っています
リモートシステムのホストへの経路は pppd によって自動的に追加されます。 この経路を付け加えない、というオプションはありあせん。もしリモートシス テムのホストへの経路が追加できない時、pppd プロセスは終了します。
デフォルトの経路は`defaultroute'オプションによって加えられた
り加えられなかったりします。もし既にデフォルトの経路が設定されていれば、
新たに変更されることはありません。
もし、ネットワーク全体の経路を制御しなければならないなら、
/etc/ppp/ip-up スクリプトに route コマンドを付け加えてくださ
い。このスクリプトのパラメータは、
$0 - スクリプトの名前(/etc/ppp/ip-up あるいは /etc/ppp/ip-down)
$1 - ネットワークデバイスの名前(例えば ppp0)
$2 - tty デバイスの名前(/dev/cua0 など)
$3 - tty デバイスのスピード(bps 単位、38400 など)
$4 - ドットで区切られたローカル IP アドレスの 10 進表示
$5 - ドットで区切られたリモート IP アドレスの 10 進表示
sunsite に devinfo.tar.gz と呼ばれるファイルがありま
す。このファイルにはデバイスからデータを取りだしたり、ドットで区切った
形の IP アドレスに対していろいろな操作を行う小さなプログラムが集められ
ています.
ドキュメントも man ページとしてファイルに含まれています。
例えば、全ての IP ドメインをリモートに通したい時は、
/etc/ppp/ip-up が役に立ちます。
もちろん、IP アドレスが変らなければ、route コマンドに適切なエントリを 付け加えるだけですみます。
# Obtain the netmask for the ppp0 (or whatever) device NETMASK = `devinfo -d $1 -t mask` # Obtain the IP domain (without the host address by removing the extra bits) DOMAIN = `netmath -a $5 $NETMASK` # Do the network route now that the IP domain is known route -net add $DOMAIN gw $5