1 イントロダクション

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これは Linux の Sound HOWTO です。Linux でサウンド・カードを使うために必要な ことを一通り、簡単に紹介します。しばしば聞かれる質問(FAQ)に答え、関係 するさまざまなコンピュータ・ミュージックについての情報源も紹介します。

この文書では、Linux で使えるサウンド・カードにのみ範囲を限ります。サウ ンド・カードに関するより一般的な情報に関しては、他の情報源の 章にあげた文章を参考にしてください。

1.1 謝辞

この文書に述べている情報の多くは Hannu Savolainen(hannu@voxware.pp.fi) が書いた、サウンド・ドライバ のソースコードに附属の Readmeから得ています。Hannu を始めとす る Linux のカーネルに組みこまれたサウンド・ドライバと各種のユーティリティ を作った人たちに感謝します。

Matt Welsh's は Linuxdoc-SGML パッケージを作てくれました。おかげで、こ の HOWTO も一つの共通のソースファイルからさまざまなフォーマットに展開 することが可能になりました。

1.2 この文書の履歴

Version 1.1

最初のバージョン;Linux activists mailing list の SOUND channel でのみ公開

Version 1.2

小さなバージョンアップ;このバージョンから各地の arichive site で公開

Version 1.3

SGML へ変換;Matt Welsh 作の Linuxdoc-SGML tools を使って、さまざまな形式に変換可能に。その結果、見た目はかなり変化した が、中身の変更はわずか。

Version 1.4

SGML 用に微修正。PAS16 と ADAPTEC 1542A の非互換 性に関する回答を追加。

Version 1.5

カーネルの 1.1.x 用にサウンド・ドライバも 2.5a に バージョンアップした。GUS-MAX について;その他の微変更。

Version 1.6

"no space on device" エラーに関する情報を追加; "Hacker's Guide" が "hidden" ディレクトリにあることのメモ;双方向モード に関する質問の追加。その他いくつかの変更。

1.3 この文書の新しいバージョン

この文書の新しいバージョンは定期的にcomp.os.linux.announceに 投稿されます。また、各地の anonymous ftp サイトにも登録されるでしょう。 代表的なサイトは sunsite.unc.edu:/pub/Linux/docs/HOWTOです。

1.4 フィードバック

もしこの HOWTO に関して、提案、修正、注文、コメント等があれば、著者ま で送ってください。次のリリースにはそれらを勘案します。

訳注もちろん、翻訳に関しては訳者宛に連絡ください。

1.5 その他の情報源

The Linux Sound User's Guide は Linux 上でサウンドを使う場合 に、ユーザーに必要なすべてのことが詳しく書かれています(約 40 ページ)。 もし Linux 上でサウンドを扱うことに興味があるならば、このドキュメント を手に入れるべきでしょう。最新のバージョンは ALPHA 0.1 で、 tsx-11.mit.edu/pub/linux/ALPHA/LDP のディレクト リにあります。詳しいことは The Linux Sound User's Guide に譲ります が、この Sound-HOWTO は使うための簡単なガイドとして、また、User's Guide を全て読まなくても必要なことが見つかるように、これからもメンテナ ンスしていくつもりです。

Hannu Savolainen が Hacker's Guide to VoxWare の草稿を書きあ げました。最新版は draft 2 で、nic.funet.fi/pub/OS/linux/ALPHA/sound にあります。

以下に示す FAQ は定期的に usenet の news.announce に投稿され ており、rtfm.mit.edu/pub/usenet/news.answers に 保存されています。

PCsoundcards/generic-faq (PC 用サウンドカード全般に関する FAQ)
PCsoundcards/soundcard-faq (comp.sys.ibm.pc.soundcard FAQ)
PCsoundcards/gravis-ultrasound/faq (Gravis UltraSound FAQ)
audio-fmts/part1 (オーディオファイルの各種フォーマットについて)
audio-fmts/part2 (オーディオファイルの各種フォーマットについて)

上記の FAQ には、製品ごとのメーリング・リストやアーカイブ・サイトにつ いても載っています。以下に示す Usenet のニュースグループではサウンド そして/あるいは 音楽に関係する話題が投稿されています。

alt.binaries.sounds.* (サウンドファイルを投稿するための NG)
alt.binaries.multimedia (マルチメディアファイルを投稿するための NG)
alt.sb.programmer (サウンドブラスタのプログラムに関する話題)
comp.multimedia (マルチメディアに関する話題)
comp.music (コンピュータ・ミュージックの理論や研究)
comp.sys.ibm.pc.soundcard (IBM PC 用サウンドカードに関する話題)

Linux Activists メーリング・リストには SOUND チャネルがあります。メー リング・リストに参加するためには、 linux-activists-request@joker.cs.hut.fi へメールしてください。

Linux のカーネルに含まれているサウンド・ドライバのソースコードに附属の Readme, Readme.linux, CHANGELOG にはサウン ド・ドライバに関して有益な情報が書いてあります。これらは、 /usr/src/linux/drivers/sound にあるでしょう。

Linux Software Map(LSM) は Linux 用のソフトウェアを探すために 欠くことのできないデータです。LSM を sound などをキーワードに して検索してみれば、サウンドに関する各種のアプリケーションがいろいろ見 つかるでしょう。LSM はsunsite.unc.edu:/pub/Linux/docs/LSM.gz を始め、各地の FTP サイトにあります。

1.6 バージョン情報

これを書いている現在、最新のサウンド・ドライバはバージョン 2.5a で、 Linux カーネル 1.1.10 以後のバージョンに含まれています。また、バージョン 2.5 の サウンド・ドライバを独立に入手して、古い(例えば安定した 1.0) カーネルへのパッチとして適用することも可能です。

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