フロー制御を使っていますか? フロー制御を使うには、pppd に
crtscts
(RTS/CTS の場合)、あるいは xonxoff
(XON/XOFF
の場合)というオプションを付けます。フロー制御を使わなかった場合、多分
モデムのバッファーがあふれて、vj ヘッダー圧縮に悪影響を及ぼします。
CTS/RTS の方がいいフロー制御なんですが、CTS/RTS を使ったハー ドウェアフロー制御ができない場合などは XON/XOFF を使うしかありません。 このためには以下のようにします。
xonxoff
オプションを付けます。こうすれば pppd
がシリアルデバイスを XON/XOFF フロー制御を使うように設定して、2 つのキャ
ラクタを tty ドライバにロードします。
asyncmap
というオプションのパラメータとして渡しま
す。こうすれば、リモートシステムもこれらのキャラクタを送りたいときには
クオートするようになります。pppd のパラメータとして、普通は
`asyncmap
a0000' を指定します。
ZyXEL
モデムでは `&R1&H4' と
します。
pppd プロセスを起動するコマンドに使いたい速度を記述します。もし速度の 記述がないと、pppd は接続した時のレートをそのまま使います。全てのプロ グラムが、終了時に各種のパラメータを復旧するわけではないので、pppd が 使う前にシリアルデバイスにおかしな設定が残っていることがあります。
ppp-2.1.2b.tar.gz
パッケージを使ってください。古い
pppd
は 1.1.8 カーネルで誤ってコンパイルされており、
Net-2
の定義ではなく、Net-3
の定義を使っていました。
また、proxy-ARP を使う際の設定については、proxy-ARP の mini-HOWTO を参 照してください。