1.J-Docについて  J-Docとはテキストの長さ無制限のテキストリーダーです。名前が示すとおり、J-OS環境下で正常に動作します。また、J-OSがない場合、通常の英文リーダーとして動作します。 2.特徴  J-Docの特徴を以下に示します。  ・英文テキストリーダーDocとデータコンパチです。Doc用のデータをJ-Docで読むことができます。  ・J-OS環境下では日本語リーダーとして、J-OSがない場合、英文リーダーとして動作します。  ・PC/Mac上のテキストをDoc用に用意された変換プログラムでPILOT用のデータベースに変換し、それをPILOTに転送します。  ・画面を90度単位で回転することができますので、PILOTを好きな方向にもって読むことができます。  ・上下スクロールボタンを上下スクロールの好きな機能にマッピングできますので、使いやすいボタンを選択できます。 3.利用方法  J-Docを利用するにはテキスト変換プログラムが必要です。http://www.concentric.net/~rbram/doc.shtmlを参照して、MAKEDOCと呼ばれるプログラムを入手してください。96年11月6日時点での最新バージョンは6であり、プログラム名はMAKEDOC6.EXEです。これより古いMAKEDOCを利用した場合、正常に動作しない可能性がりますので、注意してください。  MAKEDOCを入手した後、以下の順にしたがって利用してください。 (1)J-Docのインストール  PC上でJ-Doc.prcをインストールした後、Hot Syncを実行してください。 (2)テキストファイルの変換  PC上のDosもしくはDos窓で以下のようにコマンドを実行して読みたいテキストをPILOTのデータベースに変換してください。  C:\>MAKEDOC6 {option} textfile pilotname name ここで、option,textfile,pilotname,nameの各意味は以下のとおりです。   option:圧縮の有無を指定します。デフォルトで圧縮をします。-nを指定すると圧縮を行いません。圧縮を行わない場合、テキストの変換は速くなりますが、J-Docの実行速度はほとんど変わりませんので、通常は圧縮を行います。   textfile:変換するテキストファイルのファイル名を指定します。   pilotfile:作成するデータベースファイルのファイル名を指定します。拡張しとして.prcを指定して下さい。   name:J-Docでテキストを選択するときに表示される名前を指定します。32文字以内で指定してください。  例)readme.txtというテキストファイルをreadme.prcと言う名前のデータベースに変換する場合。(圧縮し、J-DocではREADMEと表示させる場合)   c:\> makedoc6 readme.txt readme.prc README (3)テキストデータベースのインストール  (2)で作成したデータベースファイルをインストールした後、Hot Syncを実行してください。 (4)J-Docの実行  J-Docを実行すると、テキスト選択画面が表示され、インストールされているデータベースの一覧が表示されます。 の 読みたいファイルを選択して下さい。テキスト表示画面になります。 (5)テキスト表示  テキスト表示画面では以下の機能が利用できます。    (ボタン)  ・上下スクロールキー:1画面文スクロールします。以下で説明するOPTIONで指定することによりそれぞれのキーの機能を変更することができます。  (メニュー)  メニューから以下の機能を実行できます。  ・Go To top of page:テキストの先頭へ移動します。  ・Go To Bottom of page:テキストの最後へ移動します。  ・Close Document:テキスト選択画面へ移ります。  ・Get Info:プログラムの説明画面が表示されます。  ・Option:以下のオプションを選択することができます。    Orientation:画面の表示方向を選択することができます。デフォルトでは通常の方向(ボタンが下の向き)になります。    Up Button:上スクロールボタンを押した時の動作を上スクロール、下スクロールから選択することができます。デフォルトでは上スクロールになります。    Down Button:上スクロールボタンを押した時の動作を上スクロール、下スクロールから選択することができます。デフォルトでは上スクロールになります。    Delete Document:現在読んでいるデータベースを削除します。 4.各種制限等について  ・現時点では一時に利用可能なドキュメントは12個までです。  ・一行単位のスクロール機能、しおり機能などはありません。  ・途中でほかのプログラムを起動しても、状態が保存されます。次にJ-Docを起動した場合、同じ場所からテキストを読むことができます。  ・上下キーに同じ機能を割り当てることができます。  ・テキストはPILOT内部で4000文字単位(以下ページと呼びます。)で保存されています。画面をスクロールする際に、ページをまたがって一画面に表示することができません。したがって、ページを移動する場合、    1ページの最後を表示−>2ページの先頭を表示  となります。場合によっては漢字が文字化けすることもあります。 5.ライセンスについて  すいません。シェアウェアです。1000円を住所、名前、電子メールアドレスを添えて以下の住所に送金してください。近日中にNifty Serveの送金システムを利用可能にする予定です。  〒206 東京都稲城市矢野口1405-1-203 山田達司 ただし、以下の条件のうち一つでも満たす方にはフリーウェアとします。登録の必要はありません。  ・Macintoshユーザー(パソコンを複数台持っている場合、1stマシンがMacintoshの場合)  ・J-Viewer,J-OS,J-Address,J-Doc(旧名SuperDoc)等のベータテストに協力していただいた方。なお、ベータテストに協力するとはプログラムを利用し、それに関する、バグレポート、感想等を96/11/05以前に私にメールするか、Palmtop PC mailing list,Nifty Serve等に投稿することを意味します。  ・上記ソフトウェアおよびPILOTについて商用の雑誌などに記事を書いた/書く予定のある方。 6.終りに  本プログラムのベータテストにご協力いただいた、Palmtop PC Mailing Listの皆様、Nifty Serve FENOTE10番会議室の皆様に感謝いたします。  MAKEDOCの作者であり、テキスト展開のプログラムを利用させていただいたPat Beirne様には特に感謝いたします。また、素晴しいプログラムであるDocの作者であるRick Bram様に敬意を表します。