1.J-OS 1.7について  本プログラム"J-OS"は米US Robotics社製のPDAであるPILOTに搭載されているPalm OSを日本語化するものです.  主な機能は以下の通りです.   ・漢字表示機能   ・ローマ字による仮名漢字変換機能  利用には多少の工夫が必要ですが、十分実用に耐える物だと思います。  なお,本プログラムを動作させるにはDaggerWareによるHackMasterが必須です.ユーザ の利便性を考慮して本アーカイブに同梱していますが,HackMasterはシェアウェアですので,継続して利用する場合は必ずRegistを行って下さい.詳細はhttp://www.1stresource.com/~mistered/hackmstr.htmを参照して下さい.  また,本プログラムは日本語フォントとして,恵梨沙フォントPJより承認を受け,恵梨沙フォントバージョン1.00を利用しています。恵梨沙フォントについては付属のドキュメントELISA100.DOCをお読み下さい。  仮名漢字変換の辞書としてSKKの著者より承認を受けSKK-JISYO.Sを利用しています。このファイルの扱いはGNU General Public Licenseにのっとるものとします。SKKについてはMOREDOCSフォルダー内のreadme.txtもしくはreadme-e.txtを,GNU General Public Licenseについてはcopying.txtをご覧下さい. 2.インストール  動作に必要なパッケージは以下の4本です。   ・恵梨沙フォント(elisa.prc)   ・仮名漢字変換辞書(dic-s.prc)   ・J-OS(JOS.prc)   ・HackMaster(hackmstr.prc) この4本をDesktop PC上でインストールし、その後Hot Syncを行って下さい。  次にアプリケーションメニューからHackMasterを起動し,その中にJ-OSが表示されるのを確認して下さい.この画面でJ-OSの情報を見ることができます.  この画面でJ-OSの左にあるチェックボックスをONにすると日本語モードに,OFFにすると英語モード(通常のモード)になります.モードの切り替えはいつでも行うことができます.  バージョンアップ時には念のため以下の作業を行って下さい。これを行わない場合、バージョンアップ後に一度クラッシュする可能性があります。  ・HackMasterでJ-OSをOFFにする  ・Soft Resetを行う。(HackMasterの画面にResetボタンがあります)  ・英語モードの状態で上記インストールを行う 3.操作方法 (1)日本語の表示  2.インストールで説明したように,HackMasterの画面でJ-OSをonにするとそれ以降漢字が表示されます.なお,漢字は一サイズしかありません.Memo等で大文字表示を指定すると英数字は大きくなりますが、漢字は小さいままで表示されます。 (2)日本語の入力 カーソルが点滅している状態で,ソフトキーボードを表示するアクションを行って下さい.(メニューからKeyboardを選択する,もしkhaGraffitiで文字入力エリアからスクリーン上部まで引っ張る).仮名入力のウィンドウが表示されます.ここで日本語の入力を行います。また、最初にローマ字で入力しておき、後から変換を行う遅延変換も可能です。ユーザによる辞書の追加も可能です。  日本語入力の詳細については添付のinput.txtを参照して下さい。 4.現バージョンの仕様及び  バージョンアップの予定について (1)現バージョンの仕様及び問題点  以下のような問題点(及び仕様)を確認しています.これらについてはバグ報告は不要です. ・編集画面の選択で2バイトコードが分割され、表示が乱れることがある。 ・ソフトキーボードが使えない ・時々改行位置の検出がおかしくなる。 ・TABが使えない。 ・短い読みに長い漢字を登録すると変換がうまくできない。 ・仮名漢字変換で単語区切りを変更すると選択候補が元に戻ることがある。 (2)バージョンアップについて 以下のようなバージョンアップを予定しています。他にも希望がありましたら教えて下さい。 ・上記問題の解決 ・英字と同じく2種類のサイズを表示する機能. ・より精度の高い辞書の提供 5.Version History 1.7 96/12/20 ユーザによる辞書の追加が可能になりました。  行末検出、カーソル位置の制御が正確になりました。  ローマ字変換のルールを追加しました。(jya,jyu,jyo等)  アンダーラインを正確に表示するようになりました。  安定性の向上を行いました。 1.5 96/11/21 Alpha test(正式リリースなし)  仮名漢字変換をサポートしました。 1.1 96/11/20 Second Release 表示速度を大幅に改善しました。 特殊文字の表示が乱れていたのを直しました。  カタカナが入力できるようになりました。 1.0 96/10/17 first release 6.辞書ファイルについて  J-OSで利用している仮名漢字変換辞書dic-sはSKKのSKK-JISYO.SをPILOT向けにフォーマット変換したものであり,そのライセンスはGNU General Public Licenseに準拠します.  GNU General Public Licenseに乗っ取り,希望する方にはdic-sを構築するために必要なファイルを配布いたします.電子メールでその旨をお伝え下さい.ただし,dic-sの構築にはMetrowerksから発売されているCode Worrior for PILOTが必要です. 山田 達司 piloteer@usa.net