(#) Install-HOWTO.sjs $Revision: 5.1 $ $Date: 95/01/13 17:04:37 $ Installation-HOWTO 日本語版 (原文 : The Linux Installation HOWTO, v3.3, 11 December 1994) Copyright (C) 1994 by Matt Welsh This HOWTO translated to Japanese by Yasuyuki Suzuki with permission of the author. 著者 Matt Welsh (mdw@sunsite.unc.edu) 訳者 鈴木@HP (yas@kobe.hp.com) 訳 和訳履歴: 和訳初版 v.1.8 (06/02/94) - v.2.3 (04/23/94) の和訳 和訳第2版 v.2.4 (07/08/94) - v.3.0 (06/30/94) に追従 和訳第3版 v.3.4 (09/12/94) - v.3.1 (08/08/94) に追従 和訳第4版 v.4.1 (12/27/94) - v.3.2 (10/27/94) に追従 和訳第5版 v.5.1 (01/13/95) - v.3.3 (12/11/94) に追従 ----------------------------------------------------------------------------- この文書ではたいへん評判のよいSlackwareパッケージ (バージョン 2.0.1版) に焦点をあて、Linuxを入手してインストールするまでの方法を述べます。 Linuxの新規ユーザが事始めに読むべきものです。 1. はじめに Linuxは自由に再配布可能な 80386および80486機用の UNIXの実装です。 X Window, Emacs, (SLIPも含む)TCP/IPネットワーク、その他多くの成果物を 含む広範囲なソフトウェアをサポートしています。この文書は既にあなたが Linux について聞き及んで知っており、まさに今、座ってインストールはじめ たいのだと仮定しています。 1.1 他の情報元 もし、まだ Linuxについてよく知らないのであれば、いくつかの基礎的な情報 元があります。ひとつは Linux Frequently Asked Questions list (FAQ) で、 sunsite.unc.edu:/pub/Linux/docs/FAQ より入手可能です。この文章には Linuxに関する多くの共通の質問と(その答え)が書いてあり、新規ユーザにとっ ては「必読書」です。 sunsite.unc.edu の /pub/Linux/docsディレクトリには、必読の Linux INFO-SHEET と META-FAQ を含むたくさんの文書が置いてあります。また、 USENETのニュースグループ comp.os.linux.help と comp.os.linux.announce も見ましょう。 Linux Documentation Project (LDP) では、Linuxに関するマニュアルと本を 書いています。 これらはすべてネットワークで自由に配布可能です。 sunsite.unc.edu の /pub/Linux/docs/LDPディレクトリには最新の LDPマニュ アルが置いてあります。 ``Linux Installation and Getting Started''という本は、 Linuxの入手、イ ンストール、その後の使用方法のための、完全なガイドブックです。これはシ ステムを使用し、動作させるための完全な指導書になっており、ここに含まれ るよりもっと多くの情報を含んでいます。 1.2 この文章の新版 この Linux Installation HOWTO の新版は、 comp.os.linux.announce と comp.os.linux.help と news.answers に定期的にポストします。また、 sunsite.unc.edu:/pub/Linux/docs/HOWTO を含む様々な LinuxのFTPサイトに もアップロードします。 1.3 フィードバック もしも、この文書に関する質問やコメントがあればお気軽に mdw@sunsite.unc.edu の Matt Welsh まで電子メイルをください。あらゆる提 案、批判、お便りを歓迎します。また、もしこの文書に間違いを見付けたら、 次の版で修正できるように、ぜひ私にお知らせください。お願いします。 訳注:日本語版に関する誤りは訳者(yas@kobe.hp.com)までお願いします。 2. 必要なハードウェア Linuxを動かすにはどのようなシステムが必要なのでしょう?これは良い質問 です。システムに必要な実際のハードウェアは刻々と変わっています。 Linux Hardware-HOWTOには、Linuxがサポートするハードウェアの(ほぼ)完全なリス トが載っています。もうひとつ、Linux INFO-SHEETにもリストがあります。 最小のハードウェア構成に必要なものは、だいたい以下の通りです。 ISA か EISA か VESA Local Bus の 80386,80486 あるいは Pentium のシステ ムなら何でも良いでしょう。現在のところMicroChannel (MCA) アーキテクチャ (IBM PS/2マシンにみられるような) はサポートしていません。多くの PCIバ スのシステムをサポートしています。(詳細は Linux PCI HOWTO を御覧下さい。) 386SX から Pentium にいたるどの CPU でも動きます。コ・プロセッサーは必 須ではありませんが、あった方が良いです。 最低でも、 4MB のメモリが必要です。技術的には Linuxは たった2MBのメモ リでも動きますが、ほとんどのインストール作業とアプリケーションには 4MB は必要です。もっとメモリがあれば、より快適です。X Windowを使うつもりな らば、 8MB か 16MB を推奨します。 もちろんハードディスクとAT標準のディスク・コントローラが必要です。 MFM かRLLかIDEのディクスとコントローラなら何でも動くはずです。同様に多くの SCSIディスクとインターフェースもサポートしています。 SCSIに関する詳し い情報は、Linux SCSI-HOWTOを読んでください。 Linuxは高密度(2HD) 5.25"フロッピーひとつでも実際に動きます。でも、これ ではインストールとメンテナンスにしか役にたちません。 同様にディスク上の空き領域も必要です。必要な空き領域の容量はどれだけの ソフトウェアをインストールするつもりなのかによります。たいていのインス トールに必要なのは、ほぼ正確に言って 40MB から 80MBの間でしょう。これ にはソフトウェアとスワップ領域(マシン上の仮想RAMとして使われる) とユー ザの空き領域などを含んでいます。 考えられる現実的な線としては、 10MB以下で最低限のLinuxが動かせるでしょ うし、全ての Linuxのソフトウェアのためには100MB以上使うことになるでしょ う。この容量はインストールするソフトウェアの量と、どれだけの空き領域が 必要かによって全く変わってきます。このことについては後で詳しく述べます。 Linuxは MS-DOS、Microsoft Windows、OS/2など他のオペレーティング・シス テムとハードディスク上に共存できます。(実際、Linuxから MS-DOSファイル をアクセスしたり、いくつかのMS-DOSプログラムを実行したりすることさえで きます。) 言い替えれば、Linuxのためにハードディスクのパーティションを 切る時、MS-DOSやOS/2はそれ用のパーティション上におき、 Linuxは自身のパー ティションに入れる事になります。これについては、また後でもっと詳しく説 明します。 Linuxを使うために、MS-DOSなり OS/2 なり他のオペレーティングシステムを 走らせる必要はありません。Linuxは完全に異なる独立のオペレーティングシ ステムで、インストールしたり使ったりするときに他のOSに頼ったりしません。 また、Hercules か CGA か EGA か VGA か Super VGA のビデオカードとディ スプレイが必要です。一般的に言って MS-DOSでビデオカードとディスプレイ が動いているなら、それは Linuxでも動くはずです。しかし、もし X Window を動かしたいのなら、サポートするビデオ関係のハードウェアに別の制約があ ります。Linux XFree86-HOWTO には X を動かす事と必要事項に関するより詳 しい情報が載っています。 概して Linux の最小構成は、今日売られている たいていの MS-DOS か MS Windows システムに要求される以上のものではありません。もし、4MB RAM の 386 か 486 を持っていれば Linuxが快適に動くでしょう。Linuxには巨大なディ スク容量やメモリやCPU速度は必要ありません。私は (かつて、ですが) Linux を 386/16MHz (今入手可能な最低速のマシン) と 4MB の RAM で動かして十分 快適でした。もっと色々したいのなら、もっとメモリ(と速いCPU)が必要でしょ う。私の経験では、Linuxが動いている 16MB RAM の 486 は、何種類かのワー クステーションをしのぎます。 3. Linuxの入手方法 この章では Linuxのソフトウェアを入手する方法を述べます 3.1 Linuxのパッケージ Linuxをインストールする前に、まず入手可能な Linux の 「パッケージ」の うち、どれかひとつに決めないといけません。Linuxソフトウェアには単一の 標準的な版はなく、たくさんのパッケージがあります。各パッケージには各々 のマニュアルとインストール手順があります。 Linuxのパッケージは anonymous FTP でも、通信販売でフロッピーとかテープ とか CD-ROM でも入手可能です。 Linux Distribution HOWTO (sunsite.unc.edu の /pub/Linux/docs/HOWTO/Distribution-HOWTO) には、 FTPや通信販売で入手可能な、たくさんの Linuxパッケージの一覧が載ってい ます。 このHOWTOで述べるLinuxの版は、 Patrick J. Volkerding (volkerdi@mhd1.moorhead.msus.edu) が保守している Slackwareパッケージで す。これは入手可能な最も人気のあるパッケージのひとつで、非常に頻繁に最 新版に更新され、X Window、TeX その他を含む多くのソフトウェアが入ってい ます。Slackwareパッケージは、いくつもの「ディスク・セット」からなって おり、その各々には特定の種類のソフトウェアが入っています。 (例えば、d ディスク・セットには gccコンパイラのような開発ツールが入ってる、といっ たように) どのディスク・セットでも好きなものを選択してインストールでき、 後で簡単に新しいものをインストールできます。 また、Slackwareはインストールが簡単で、そのままでも非常に明白です。 (あまりに自明なため、実はこの HOWTOは必要ないかもしれません。) ここで述べる Slackwareのバージョンは 1994年 6月 25日付の、2.0.0 です。 Slackwareの、より新しいバージョンのインストール方法は、ここに書いてあ る情報と非常に近いことでしょう。 他のパッケージに関する情報はLDPの Linux Installation and Getting Started というマニュアルに書いてあります。また、Linux の他のパッケージ は sunsite.unc.edu:/pub/Linux/distributions を含む様々な FTPサイトにあ ります。詳しくは先に述べた Distribution-HOWTO を見て下さい。 ここに述べる説明は Slackware 以外のパッケージにも適応できるほど一般的 なものにしたいところです。私はひとつだけのパッケージに偏るのは嫌いです が、すべてのパッケージにつきあっている時間はありません。それに Slackware は殆どのLinuxユーザが求めているもののように思えます。 3.2 Slackware に必要なディスク容量 あいにく Slackwareには各ディクスセットに必要なディスク容量のリストはあ りません。ディスク・セット A だけをインストールするのに、最低 7MB は必 要です。かなり荒い見積りでは、フロッピー 一枚あたり 2 から 2.5MB程度の ディスク容量が必要になります。 以下のディスク・セットが入手可能です。 A 基本システム。起動して動作するには十分で、elvisとcommのプログラムが使 用可能。1.0.9 Linuxカーネルと、新しいファイルシステム標準 (FSSTND) を ベースにしています。 このディスク・セットの各フロッピーの内容は全て必ず 1.2MB に収まりますが、 残りの Slackwareは違います。もし 1.2MBのフロッピーしか持っていない場合 でも、先ず基本システムをインストールして、必要な他のフロッピーの内容を ダウンロードして、それをハードディスクからインストールすることができます。 AP さまざまなアプリケーションとアドオンのソフトやデータ。たとえばオンライ ン・マニュアル、 groff, ispell (GNUおよび国際版)、term、joe、jove、 ghostscript、 sc、 bc、 および ディスク割り当て機能のパッチです。 D プログラム開発環境。 GCC/G++/Objective C 2.5.8、make (GNU版 および BSD)、byacc および GNU bison、 flex、 4.5.19 Cライブラリ、 gdb、 Linux 1.0.9 のカーネル・ソース、 SVGAlib、ncurses、 clisp、 f2c、 p2c、 m4、 perl、rcs。 E GNU Emacs 19.25 F FAQ、その他の文書 I GNUソフトウェアのための infoオンライン・マニュアル。Emacsの infoで読む 事ができるさまざまなマニュアル。 N ネットーワーク機能。 TCP/IP、 UUCP、 mailx、 dip、 deliver、 elm、 pine、 smail、 cnews、 nn、 tin、 trn。 OOP オブジェクト指向プログラミング環境。GNU Smalltalk 1.1.1、および X Window用 Smalltalkインタフェース (STIX)。 Q α版のカーネルのソースと実行イメージ (現在の所、Linux 1.1.18が入って います。) TCL Tcl、 Tk、 TclX、 blt、 itcl。 Y ゲーム。BSDのゲーム集および端末用テトリス。 X XFree86 2.1.1 の基本システム。libXpm、fvwm 1.20、xlockが付いている。 XAP Xのアプリケーション。X11 ghostscript、 libgr13、 seyon、 workman、 xfile-manager、xv 3.01、GNU chess と xboard、 xfm 1.2、ghostview、 いろいろな Xのゲーム XD X11プログラム開発環境。X11のライブラリ、サーバのリンク・キット、 PEXもサポート。 XV Xview 3.2 リリース5。Xviewのライブラリ、および OpenLookのウィンドウ・ マネージャ(仮想デスクトップをサポートする版と、しない版) IV InterViewsのライブラリ、インクルードファイル、 doc と idraw その他の アプリケーション。こいつは私のマシンではとんでもなく遅いですが、まだ 見る価値があるかもしれません。 OI ParcPlace社の Object Builder 2.0 と Object Interface Library 4.0。 寛大にもこれらのディレクトリに入っている使用許諾の条件により、 Linux上の開発者は使用してもよいことになっています。これは、libc-4.4.4 でしか動かないことに注意してください。しかし、gcc 2.5.9 が利用できるよ うにさえなれば、新しい版がでるでしょう。 T TeX および LaTeX2e 文書整形システム Aのディスク・セットは必ず要りますが、残りは選択自由です。私は少なくと も、A、AP、Dのディスク・セットと、X Windowを動かすつもりなら X をイン ストールすることを提案します。 3.3 通信販売で Slackware を入手する方法 Slackwareはインターネットから無償で自由に入手できますし、通信販売でも 入手できます(もし、インターネットにアクセスできない場合や、自分でダウ ンロードする時間を取りたくない場合)。次の節では Slackwareをインターネッ トからダウンロードする方法を述べます。 Slackwareや(その他のパッケージ)の通信販売業者は、 sunsite.unc.edu の /pub/Linux/docs/HOWTOディレクトリにある "Linux Distribution HOWTO" に いろいろ載っています。 3.4 インターネットから Slackware を入手する方法 Linuxの Slackwareパッケージは世界中にいくらでもある FTPサイトで見付か ります。Linux META-FAQにはいくつかの LinuxのFTPサイトが載っています。 ネットワーク・データ通信量を減らすために、まずは最も近い FTP サイトか らソフトウェアを探してみるようにして下さい。けれども重要な FTP サイト のうち2つは、sunsite.unc.edu と tsx-11.mit.edu です。 Slackwareパッケージは以下の FTPサイトで見付かるでしょう。 o sunsite.unc.edu:/pub/Linux/distributions/slackware o tsx-11.mit.edu:/pub/linux/packages/slackware o ftp.cdrom.com:/pub/linux/slackware ftp.cdrom.com が Slackwareのホーム・サイトです。 3.4.1 ファイルをダウンロードする方法 上記のFTPサイトより以下のファイルをダウンロードする必要があります。 FTPするときに必ず binaryモードを使うように気をつけて下さい! o SLACKWARE_FAQはもちろん、さまざまな READMEファイル。ソフトウエェア をインストールしようとする前にこれらのファイルを必ず読むようにして ください。またこの文書は最新のものを入手して下さい。 o ブート・ディスク・イメージ。これは Slackwareのブート・ディスクを作 るために、フロッピーに書き込むファイルです。もしも 1.44MB (3.5") の ブート・フロッピーをお持ちなら、bootdsks.144ディレクトリを覗いて下 さい。また、もし 1.2MB (5.25")のブート・フロッピーをお持ちの場合は、 bootdsks.12ディレクトリを御覧下さい。これらのディレクトリ内にある READMEファイルに各ファイルが何であるかが説明してあります。 以下のうち、ひとつのファイルが必要です。(これらのディレクトリ内の READ.MEというファイルにはブート・ディスク・イメージの最新のリストが 入っています。) o bare.gz。これは IDEハードディスク用ドライバしか持たないブート・フロッ ピーです。(SCSI, CD-ROM, ネットワークのサポートなし) もしも IDEハー ドディスク・コントローラしかなくて、ネットーワーク経由か CD-ROMでイ ンストールするつもりがないのであれば、これを使ってください。 o xt.gz。IDEとXTハードディスクをサポートするブート・フロッピーです。 o cd.gz。IDEハードディスクと非SCSI CD-ROMドライバが入っています。もし も非SCSIのCD-ROMからインストールするつもりなら、これを取ってきて下 さい。(Slackware CD-ROMのようなものを買った場合のみ該当しますが。) o scsi.gz。IDEおよびSCSIハードディスクのサポートとSCSI CD-ROMドライバ を含みます。 o net.gz。IDEハードディスク・ドライバと TCP/IPネットワークのサポート を含みます。NFSを使ってネットワーク経由でインストールするつもりなら、 これを取って来て下さい。 o scsinet.gz。IDEとSCSIハードディスクのサポート、 SCSI CD-ROMドライバ、 TCP/IPネットワークのサポートを含みます。これを最初に試してみるのが よいでしょう。これで動かなかったら、bare.gzか他のブート・フロッピー のどれかを使いましょう。 あなたのシステムのハードウェアのタイプに依って、上記のブートディスク・ イメージのうち、どれかひとつだけが必要です。 ここでの問題点は、いくつかのハードウェア・ドライバが妙な風にお互いに競 合してしまう事です。ハードウェアの問題をデバッグしようとするよりも、一 定のドライバだけを使用可能にしたブート・フロッピー・イメージを使った方 が簡単です。たいていのユーザは scsi.gz か bare.gzを試してみるべきでしょ う。 o ルート・ディスク・イメージ。これは Slackwareインストール・ディスク を作るためフロッピーに書き込むファイルです。ブート・ディスク・イメー ジと同様、あなたのブート・フロッピーのタイプに依り、 rootdsks.144 か rootdsks.12 を覗いてください。 以下のうち、ひつつのファイルが必要です。 o color144.gz。1.44MBフロッピー用のメニュー・ベースでカラーのインストー ル・ディスク。たいていのユーザはこのルート・ディスクを使うべきでしょう。 o umsds144.gz。color144の変形版ディスクで、UMSDOSファイルシステムでイ ンストールするためのものです。これは MS-DOSファイルシステムのディレ クトリ内に Linuxをインストールできるものです。このインストール方法 はここでは詳しく述べませんが、ハードディスクのパーティションの切り 直しを避ける事ができます。後でもう少し説明します。 o tty144.gz。1.44MBフロッピー用の端末版インストール・ディスクです。 color144.gzを使うべきですが、問題を報告した人が少しはいます。もし、 color144.gzが動かなければ、かわりに tty144.gzを試してみて下さい。 これは少し旧式でインストール方法が同じではありませんが、もし color144.gzが動かなければ、こちらで動くでしょう。 o colrlite.gz。1.2MBフロッピー用のメニュー・ベースでカラーのインストー ル・ディスクです。1.2MBに納めるために多少削った部分がありますが、 1.2MBフロッピーしか持っていないのなら、これで動くでしょう。 o umsds12.gz。colrlite.gzの変形版で、UMSDOSでのインストール用。上記の umsds144.gzの説明をご覧ください。 o tty12.gz。1.2MBフロッピー用の端末ベースのインストール・ディスクです。 もし 1.2MBのブート・フロッピーを持っていて、colorlite.gzが動かない 場合は、このルート・ディスクを使ってください。 こちらのルート・ディスク・イメージの方も、ブート・フロッピーディスクの タイプに依り、上記のうちひとつだけが必要です。 o GZIP.EXE。これは gzip圧縮プログラムの MS-DOS実行可能ファイルです。 ブート・ディスクおよびルート・ディスクのファイルを圧縮するのに使わ れています。 (ファイル名の .gz拡張子が gzipで圧縮されたことを示しま す。) これは installディレクトリの中にあります。 o RAWRITE.EXE。これはファイル (たとえばブート・ディスクやルート・ディ スク・イメージ)の内容をフォーマットにかまわずに直接フロッピーに書き 込む MS-DOSプログラムです。 RAWRITE.EXEはブート・フロッピーとルート・ フロッピーを作るのに使います。これも installディレクトリの中にあり ます。 RAWRITE.EXE と GZIP.EXE は、MS-DOSシステムからブート・フロッピーとルー ト・フロッピーを作る場合にだけ必要です。その代わりに、フロッピーの付い た UNIXワークステーションが利用できるなら、そこで ddコマンドを使ってフ ロッピーを作る事もできます。 ddのマニュアルを見て、近くにいる UNIX に 詳しい人に手伝ってくれるよう頼みましょう。 o slackware/a1、slackware/a2、slackware/a3、slackware/a4 ディレクトリ に入っているファイル。これらのファイルにより、 Slackwareパッケージ の Aディスクセットが構成されています。これらは必須です。後で、イン ストールのためにこれらのファイルを MS-DOSフロッピーにコピーすること になります。(あるいは、ハードディスクからインストールすることもでき ます。) 従ってこれらのファイルをダウンロードするとき、別々のディレ クトリに入れるようにして下さい。 a1のファイルを a2 のファイルと混ぜ たりしないでください。 同様に、ファイルを取ってくるときに、ファイル名にピリオド (.)を付けない ように気を付けてください。すなわち、FTPの中で「mget *.*」ではなく、 「mget *」というコマンドを使ってください。 o どのディスクセットをインストールしたいかに依って、ap1, ap2 などのディ レクトリ内のファイル。たとえば、Xディスクセットをインストールする場 合は、x1 から x5ディレクトリ内のファイルを取って来て下さい。前述の Aディスクセットと同様に、ダウンロードする際に、必ず別々のディレクト リに入れるように注意してください。 3.4.2 インストール方法 Slackwareはソフトウェアをインストールするのに、いくつかの異なった方法 を提供しています。もっとも好まれるのは、ハードディスクの MS-DOSパーティ ションからインストールする方法です。別の方法としてダウンロードしたディ スクセットから作ったMS-DOSのフロッピーよりインストールする方法です。 あるいは、TCP/IPネットワーク経由で NFSマウントしたファイルシステムから インストールする事もできます。とはいえ、これは多少複雑で、この方法を説 明するのは、この文書の範囲を越えています。もしも助けが必要な場合は、そ こからSlackwareをインストールできる NFSファイルシステムを、どうやった らあなたのシステムにマウントするよう設定できるか、近くにいる UNIXに詳 しい人に聞いて下さい。 (このためには Slackwareが NFSでエクスポートされ たファイルシステム上にある、もうひとつ別のシステムがネットワーク上に必 要となります。) 最初にブート・フロッピーとルート・フロッピーの作り方を説明します。次い でハードディスクかフロッピーからインストールするための準備方法について 述べます。 3.4.2.1 ブート・フロッピーとルート・フロッピーの作り方 たとえどの方法でインストールするにしても、ダウンロードしたブート・ディ スクとルート・ディスクのイメージからフロッピーを作らないといけません。 ここで GZIP.EXE と RAWRITE.EXE という MS-DOSプログラムが活躍し始めます。 まずは GZIP.EXEを使って、ブート・ディスクとルート・ディスクのイメージ を解凍しないといけません。(もちろん、MD-DOSシステム上で。) 例えば、も し bare.gzのブート・ディスク・イメージを使うのなら、次の MS-DOSコマン ドを実行してください。 C:\> GZIP -D BARE.GZ これにより bare.gz を解凍し、bare というファイルを残します。同様にルー ト・ディスク・イメージを解凍する必要があります。たとえば、color144.gz のルートディスクを使いたい場合は、次のコマンドを実行してください。 C:\> GZIP -D COLOR144.GZ これによりファイルを解凍し、color144 ができます。 次に、高密度(2HD) MS-DOSフォーマットした2枚のフロッピーが必要です。 (これらは同じタイプでないといけません。すなわち、あなたのブート・フロッ ピーディスクが 3.5"の場合、どちらのフロッピーも高密度 3.5"ディスクでな いといけません。) ブート・ディスクとルート・ディスクのイメージをフロッ ピーに書き込むのに、RAWRITE.EXEを使用します。 例えば、bare.gzブートディスクを使う場合、次のコマンドを使ってください。 C:\> RAWRITE プロンプトに対して、書き込むファイルの名前 (たとえば BAREBOOT) と、そ れを書き込むフロッピーの名前 (たとえば A:) を入力して下さい。RAWRITEは、 ブロック毎にファイルを直接フロッピーにコピーします。また、ルート・ディ スク・イメージ (たとえば COLOR144) にも同様に RAWRITE を使用します。こ れで2つのフロッピーができることになります。ひとつはブート・ディスクで、 もうひとつはルート・ディスクです。この2つのフロッピーはもう MS-DOSで 読む事はできないことに注意して下さい。(これらは、ある意味においては 「Linuxフォーマット」のフロッピーなのです。) 必ず新品の不良のないフロッピーを使うよう注意してください。フロッピーに は不正ブロックがあってはいけません。 Slackwareをインストールするためには MS-DOSが動いている必要の無い事を覚 えて下さい。とはいえ、MS-DOSが動く方が、ブート・ディスクとルート・ディ スクを作るのが簡単ですし、ソフトウェアのインストールも簡単になります。 (MS-DOSパーティションから直接インストールできるから。) もしも、あなた のシステムで MS-DOSが動いていないなら、ただフロッピーを作るためだけに 誰か他の人の MS-DOSシステムを借りて、それでインストールすることができ ます。 ブート・フロッピーとルート・フロッピーのどちらを作るためにも、 MS-DOS で GZIP.EXE と RAWRITE.EXE を使う必要はありません。 UNIXシステム上で gzip と dd コマンドを使って同じ事ができます。 (もちろんこのためには、 フロッピーの付いた UNIXワークステーションが必要です。) たとえば、デバ イス /dev/rfd0のフロッピーが付いた Sunワークステーションでは、以下のコ マンドが使えます。 $ gunzip bare.gz $ dd if=bare of=/dev/rfd0 obs=18k あるワークステーション (例えば Sun) では、適切なブロック・サイズの引数 (obs引数)を与えないと失敗します。もしも問題があれば、マニュアルのddの ページが役に立つでしょう。 3.4.2.2. ハードディスクからのインストール準備 もしも Slackwareソフトウェアをハードディスクから直接インストールするつ もりなら (こちらの方がフロッピーでインストールするより、ずっと速くて信 頼性が高いです)、Slackwareをインストールする MS-DOSのパーティションが システム上に必要です。(すなわち、システム上で既に MS-DOSが動いていない といけません。) 注記:MS-DOSパーティションから Slackwareをインストールする場合、そのパー ティションは DoubleSpace や Stacker や その他の MS-DOSディスク圧縮ツー ルで圧縮していてはいけません! Linuxは今の所、DoubleSpace や Stacker の MS-DOSパーティションを直接読む事はできないのです。 (MS-DOSエミュレー タを介せば、圧縮パーティションにアクセスできますが、 Linux自体をインス ルトールする時には使えません。) ハードディスクでのインストール準備をするには、単に Slackwareのファイル を入れておくディレクトリを作るだけです。例えば、 C:\> MKDIR SLACKWAR で、Slackwareのファイルを入れておくディレクトリ C:\SLACKWAR が作れます。 このディレクトリの下に、ダウンロードした各ディスクセット毎に、A1、A2、 などなど、というようにサブディレクトリを作らないといけません。そして A1ディスクの全てのファイルをディレクトリ SLACKWAR\A1 に入れるようにし ます。あと A2以降も同じようにです。 さあ、これで続いてソフトウェアをインストールする準備が整いました。 「4. ソフトウェアのインストール方法」の節まで読み飛ばして下さい。 3.4.2.3 フロッピーからのインストール準備 もし、Slackwareをハードディスクではなく、フロッピーからインストールし たい場合は、ダウンロードした 各 Slackwareディスク毎に、空の MS-DOSフォー マットしたフロッピーが必要です。これらは高密度(2HD)フォーマットでない といけません。 Aディスクセット (A1 から A4) は、3.5"フロッピーでも 5.25"フロッピーで もかまいません。けれども残りは 3.5"ディスクでないといけません。従って、 もし 5.25"フロッピーしか持っていなければ、Aディスクセット以外をインス トールするためには、誰かから 3.5"フロッピーを借りてこないといけません。 (あるいは、前節で説明したように、ハードディスクからインストールする事 もできます。) フロッピーを作るためには、単に MS-DOSの COPYコマンドを使って、各 Slackwareディレクトリから、MS-DOSフォーマットされたフロッピーにファイ ルをコピーするだけです。次のようにします。 C:\> COPY A1\*.* A: これで、A1ディスクの内容を A:ドライブのフロッピーにコピーします。これ をダウンロードしたディスク毎に繰り返さないといけません。いづれにせよ、 ディスク上のファイルを修正したり解凍したりする必要はありません。単に MS-DOSフロッピーにコピーするだけでいいのです。Slackwareのインストール・ プロシジャーがファイルの解凍を引き受けます。 4. ソフトウェアのインストール方法 この節では Slackwareをインストールするために、あなたのシステムにどのよ うな準備をするか述べ、そして最後にインストール方法について述べます。 4.1 パーティションの切り直し ほとんどのシステムにおいて、既にハードディスクは MS-DOSや OS/2などのパー ティションに占有されています。Linuxのための領域を作るために、このパー ティションの大きさを変更しないといけません。 注記:umsdsのルート・ディスクを使えば、MS-DOSパーティションのディレク トリ内 "へ" Slackwareをインストールする事ができます。(これは、 MS-DOS パーティション "から" インストールする事とは違います。) 代わりに、 "UMSDOSファイルシステム" を使用します。これは、MS-DOSパーティションの ディレクトリを Linuxのファイルシステムとして使う事ができます。この方法 を使えば、ハードディスクのパーティションを切り直す必要はありません。 すでにハードディスクに4つパーティションがあり、パーティションの切り直 しが非常にたいへんな場合にのみ、この方法を使うようにお勧めします。ある いは、もしパーティションの切り直しをする前に Slackwareを試してみたいの なら、この方法でも良いでしょう。しかしたいていの場合、ここで述べる方法 でパーティションの切り直しをすべきです。それでも、もし UMSDOS を使うつ もりなら自力でやってください。ここでは詳しく説明しません。これから後は、 UMSDOSは使わず、パーティションの切り直しをするものとして話を進めます。 パーティションとは、単に特定のオペレーティング・システムが使うために確 保してあるハードディスクの領域にすぎません。もしも MS-DOSしかインストー ルしてないのなら、おそらくハードディスクには、全体がMS-DOSのためのパー ティションがひとつあるだけでしょう。ところが Linuxを使うためには、 MS-DOS のために一つと、Linuxのために一つ(あるいは、もっと多く)のパーティ ションを確保するために、ディスクのパーティションを切り直す必要がありま す。 パーティションは3つの種類に分類できます。基本、拡張、論理です。簡単に 言えば、基本パーティションはハードディスク上に4つある主パーティション のひとつです。とはいえ、ひとつのディスク上に5つ以上のパーティションを 作りたければ、拡張パーティションを作らないといけません。この中に多数の 論理パーティションを含む事ができます。データを直接拡張パーティションに 保存することはできません。これは単に論理パーティションの入れ物として使 われるだけです。データは基本パーティションか、論理パーティションのどち らかにのみ保存できます。 訳注:以下の段落は、また同じ事の繰り返しになりますが .... ^_^;; 別の方法として、たいていの人は基本パーティションのみを使います。とはい え、もし一つのディスクに5つ以上のパーティションが必要なら、拡張パーティ ションを作ってください。それからその上に、論理パーティションを作ります。 これで、一つのディスクに5つ以上のパーティションを作れます。 Linuxは2つ目のドライブ(MS-DOSにとっては D:)に簡単にインストールできる 事を心に留めておいて下さい。単に Linuxのパーティションを作る時に、適切 な装置名を指定するだけです。これについては後に詳しく述べます。 パーティションの切り直しに話を戻します。パーティションの大きさを変更す る時の問題点は、パーティション内のデータを消さずに行う(簡単な)方法がな いという事です。従って、パーティションを切り直す前にシステム全体のバッ クアップをとる必要があります。パーティションの大きさを変更するには、単 にパーティションを削除して、元より小さく作り直すだけです。 注記:FIPSという非破壊的なディスクの切り直しソフトが MS-DOSで使用可能 です。sunsite.unc.eduのディレクトリ /pub/Linux/system/Install を見て下 さい。FIPSと、ディスク最適化ツール(Norton Speed Diskのような)と、少々 の運さえあれば、データを壊さずに MS-DOSパーティションの大きさを変更で きます。それでもなお、これをやってみる前に全バックアップを取る事をお勧 めします。 しかし FIPSを使用しないのなら、パーティションを変更するための古典的な 方法は FDISKプログラムを使う事です。例えば MS-DOS専用に使っている 80MB のハードディスクがあるとしましょう。それを半分に分けたいとします。つま り MS-DOSに40MB、Linuxに40MBです。これを行うには MS-DOS上で FDISKを起 動して、80MBのMS-DOSパーティションを削除して、同じ所に40MBの MS-DOSパー ティションを作り直してください。次にその新しいパーティションをフォーマッ トして、MS-DOSのソフトをバックアップからインストールし直すことができま す。これでディスク内の40MBが空きます。後に、ディスク上の使ってない部分 に、Linuxパーティションを作ります。 要するに、FDISKで MS-DOSパーティションの大きさを変更するには、以下の手 順で行います。 1. システムの全バックアップをとる。 2. 次のようなコマンドを用いて MS-DOSのブート可能フロッピーを作る。 FORMAT /S A: 3. FDISK.EXE と FORMAT.COM および、他に欲しいユーティリティがあればそ れも、このフロッピーにコピーする。(例えば、バックアップからシステム を復旧するユーティリティなど。) 4. MS-DOSをフロッピーからブートする。 5. FDISKを実行して、変更するディスクを指定する。(ディスクが複数ある場 合は、"5. 現在のハードディスクドライブを変更" で指定する。) 6. FDISKのメニューで、大きさを変更したいパーティションを削除する。こ れは、そのパーティション内の全データを破壊します。 7. FDISKのメニューで、このパーティションを前より小さい大きさで作りなおす。 8. FDISKを終了し、新しいパーティションを FORMATコマンドを用いて作り直す。 9. バックアップから元のファイルを戻す。 MS-DOSの FDISKは「論理DOSドライブ」を作成するというメニュー選択が出て きます。論理DOSドライブとは、まさにあなたのハードディスク上の論理パー ティションの事です。Linuxを論理パーティションにインストールする事もで きますが、 MS-DOSの FDISK で論理パーティションを作らない方がいいです。 従ってもしも現在、論理DOSドライブを使用していて、その場所に Linuxをイ ンストールしたいのなら、MS-DOSのFDISKでその論理ドライブを削除して、(後 で)その場所にLinuxの論理パーティションを作らないといけません。 訳注:日本語版のDOS(DOS/V等) では、基本パーティションは「基本DOS領域」 または「DOS領域」、拡張パーティションは「拡張DOS領域」、論理パーティショ ンは「論理DOSドライブ」という名前で呼ばれています。 OS/2やその他のオペレーティング・システムのパーティション切り直しの手法 も、これと似ています。詳細については各オペレーティング・システムのマニュ アルを見て下さい。 4.2 Linuxのためにパーティションを作る方法 ハードディスクのパーティションを切り直した後、 Linuxのためのパーティショ ンを作らないといけません。その方法を説明する前に、パーティションと Linux内のファイルシステムの関係について話します。 4.2.1 ファイルシステムとスワップ領域 Linuxはルート・ファイルシステムのために、最低一つはパーティションが必 要です。 ファイルシステムとは、Linux用にフォーマットしたパーティションと考える 事ができます。すべてのシステムは、少なくとも rootファイルシステムを持っ ていなければいけません。しかしながら、多くの人は複数のファイルシステム を持つ方を好みます。すなわち、各主要なディレクトリ・ツリー毎にひとつず つです。例えば、/usrディレクトリ以下全てのファイルを入れるのに、別のパー ティションを作った方がよいでしょう。(UNIXシステムではディレクトリの区 切りに / を使う事に注意して下さい。MS-DOSのように \ ではありません。) この場合、ルート・ファイルシステムと、/usrファイルシステムを両方持つ事 になります。 各ファイルシステムには、各々専用のパーティションが必要です。従って ルー トおよび /usr ファイルシステムを両方使うなら、Linuxパーティションを2 つ作らないといけません。 加えてマシン上の仮想RAMとして使うために、たいていのユーザは スワップ・ パーティションを別にとります。もしもマシン上に 4MB のメモリがあって、 10MBのスワップ・パーティションがあるとすれば、 Linuxからみると 14MB の 仮想メモリがあることになります。 Linuxはスワップ領域を使っている時は、メモリの使用していない部分をディ スクに追い出して、システム上で同時にもっとたくさんのアプリケーションを 動かせるようにします。とはいえ、スワップはしばしば遅いので本物の物理メ モリーの代わりにはなりません。しかし、大量のメモリが必要なアプリケーショ ン(X Windowのような)は、十分な物理メモリがなければ、たびたびスワップ空 間に頼ることになります。 普通は Linuxユーザはみんなスワップ・パーティションを持っています。もし も 4MB 以下のRAMしかないのなら、ソフトウェアをインストールするためにス ワップ・パーティションが必須になります。大量の物理メモリを持っていない 限りは、とにかくスワップ・パーティションを持つ事を強く推奨します。 スワップ・パーティションの大きさは、どれだけの仮想空間が必要かによりま す。少なくとも、全部で16MBは仮想空間があったほうが良いと、よく言われま す。従って、もし 8MB の物理メモリがある場合は、 8MBのスワップ・パーティ ションを作ってください。スワップ・パーティションは 128MBより大きくはで きない事に注意してください。従って、もし 128MBを越えるスワップが欲しけ れば、複数のスワップ・パーティションを作らないといけません。全部で 16 つのスワップ・パーティションまで持てます。 4.2.2 インストールディスクのブート方法 4.2.2.1 ハードウェア・パラメータの指定 まず Slackwareのブート・ディスクをブートします。システムがブートした後 に、次のようなメッセージが出ます。 Welcome to the Slackware Linux 2.0.0 Bootkernel disk! この時点で、Linuxのカーネルをブートする前に、 SCSIコントローラの IRQ と アドレス、あるいは ハードディスクのジオメトリ情報というような、さま ざまなハードウェア・パラメータを指定する事ができます。これは例えば、 Linux が SCSIコントローラやハードディスクのジオメトリ情報を検出しなかっ た場合に必要となります。 特に、多くのBIOSの無いSCSIコントローラでは、ブート時にポート・アドレス と IRQを指定する必要があります。同様に、IBM PS/1, ThinkPad および ValuePoint (訳注:そして日本IBMの PS/V)は、ハードディスクのジオメト リ情報を CMOSの標準の場所に記録してないので、ブート時に指定してやる必 要があります。 何もパラメータを指定せずにカーネルのブートを試みる場合は、ブートのプロ ンプトに対して単に Enterキーを押してください。 システムがブートする際のメッセージをよく見てください。もし SCSIコント ローラがある場合は、SCSIホスト・アダプターの検出リストを見ないといけま せん。もしも次のようなメッセージが出たら、 SCSI: 0 hosts SCSIコントローラは検出されていません。そして、以下の手順を行う必要があ ります。 また、システムはハードディスク上のパーティションと、検出したデバイスの 情報を表示します。もしこの情報のいずれかが誤っていたり、欠けていたら、 強制的にハードウェアを検出させないといけません。 ハードウェアが検出されるようにしてやらないといけません。 一方、もしも全てうまくいって、ハードウェアが検出されたようなら、次の節 "4.2.2.2 ルート・ディスクのロード" まで読み飛ばしてけっこうです。 強制的にハードウェアを検出させるためには、以下の構文を用いて、ブートの プロンプトに対して適切なパラメータを与えてやる必要があります。 ramdisk <パラメータ...> このようなパラメータが、いろいろと指定可能です。最も一般的なものは次の ようなものです。 o hd=シリンダ数,ヘッダ数,セクタ数 これは、ハードディスクのジオメトリ情報を指定します。IBM PS/1, ValuePoint, ThinkPadといったシステムに必要です。例えば、ハードディスク が 683シリンダー、16ヘッド で 1トラックあたり 32セクタ であったとすれ ば、次のように入力してください。 ramdisk hd=683,16,32 o tmc8xx=メモリ・アドレス,IRQ これは BIOSなしの Future Domain TMC-8xx SCSI コントローラの、アドレス とIRQを指定します。例えば、 ramdisk tmc8xx=0xca000,5 16進数の値には、必ず先頭に 0x を付けるよう注意してください。これは以 下の全てのオプションに対してもです。 o st0x=メモリ・アドレス,IRQ BIOSの無い Seagate ST02コントローラのアドレスとIRQを指定します。 o t128=メモリ・アドレス,IRQ BIOSの無い Trantor T128BコントローラのアドレスとIRQを指定します。 o ncr5380=ポート,IRQ,DMA NCR5380コントローラの、ポート番号、IRQ、DMAチャネル番号を指定します。 o aha152x=ポート,IRQ,SCSI_ID,1 BIOSの無い AIC-6260コントローラの、ポート番号、IRQ および SCSI ID を指 定します。これは Adaptec 1510, 152x および Soundblaster-SCSIコントロー ラも含みます。 これらいづれも、'ramdisk'に続けて、使いたいパラメータを入力しないとい けません。 もし、これらのブート時のオプションについて疑問があれば、 Linux SCSI HOWTO をお読みください。これはどこの LinuxのFTPアーカイブ・サイトにも あります。(あるいは、あなたが今読んでいるこの文書を入手してきた場所に もあるはずです。) SCSI HOWTOには LinuxのSCSIの互換性について、もっと詳 しく説明してあります。 4.2.2.2 ルート・ディスクのロード カーネルをブートした後、Slackwareの root disk を入れるよう求められます。 Please remove the boot kernel disk from your floppy drive, insert a disk to be loaded into the ramdisk, and press [enter] to continue. この時点でフロッピードライブからブート・ディスクを抜き、かわりにルート・ ディスクを入れないといけません。そして先に進むために Enterキーを押して 下さい。 ルート・ディスクはメモリにロードされ、ログイン・プロンプトが出ます。 rootでログインして下さい。 slackware login: root # 4.2.3 fdiskの使い方 パーティションを作るには Linux版の fdiskプログラムを使って下さい。 root でログインした後に、次のコマンドを実行してください。 fdisk ここで というのは、Linuxパーティションを作りたいハードディスク の名前です。ハードディスクの装置名は: o /dev/hda ひとつめの IDEディスク o /dev/hdb ふたつめの IDEディスク o /dev/sda ひとつめの SCSIディスク o /dev/sdb ふたつめの SCSIディスク 例えば、ひとつめの SCSIディスクにパーティションを作るには、以下のコマ ンドを使ってください。 fdisk /dev/sda もしも引数なしで fdiskを起動した場合は、/dev/hdaが指定されたと仮定しま す。 システム上のふたつめのディスクに Linuxのパーティションを作るには、単に fdisk起動時に /dev/hdb (IDEディスク) か /dev/sdb (SCSIディスク) のいづ れかを指定するだけでよいです。 Linuxのパーティションは全部同じディスク上にある必要はありません。例え ば、ルート・ファイルシステムは /dev/hda に作って、スワップ・パーティショ ンは /dev/hdb でもよいのです。このためには、単に各ディスク毎に fdisk を実行するだけです。 fdiskの使い方は簡単です。コマンド p で現在のパーティション・テーブルを 表示します。n で新しいパーティションを作り、d はパーティションを削除し ます。 Linuxに対しては、パーティションはそれぞれが属すディスクに基づいて名前 が付けられます。例えば、/dev/hdaのひとつめのパーティションは /dev/hda1 で、ふたつめは /dev/hda2 といったようにです。もし、論理パーティション を使う場合は、/dev/hda5, /dev/hda6 といったように 5から始まります。 注記:Linuxのfdiskを用いて、Linux以外のオペレーティングシステムのパー ティションを作ったり削除したりしてはいけません。すなわち、この fdiskで MS-DOSのパーティションを作ったり削除したりしないでください。そうではな く、MS-DOSの FDISKを使って下さい。Linuxのfdiskで MS-DOSのパーティショ ンを作ろうとしても、MS-DOSは変更を認知しないので、そのパーティションは 正しくブートする事はできません。 それでは fdisk の使い方の例を示します。ではディスク上に 61693ブロック 使ったMS-DOSパーティションがひとつだけあり、そのディスクの残りは Linux のために空いているとします。 (Linuxのもとでは、1ブロックは 1024バイト です。従って61693ブロックは約61MBです。) ふたつの Linuxパーティション を作りましょう:ひとつはスワップのために、もうひとつはルート・ファイル システムのためのものです。 先ず、p コマンドを使って現在の現在のパーティション・テーブルを表示しま す。御覧の通り /dev/hda1 (/dev/hdaのひとつめのパーティション)は、 61693ブロックの DOSパーティションです。 ______________________________________________________________________ Command (m for help): p Disk /dev/hda: 16 heads, 38 sectors, 683 cylinders Units = cylinders of 608 * 512 bytes Device Boot Begin Start End Blocks Id System /dev/hda1 * 1 1 203 61693 6 DOS 16-bit >=32M Command (m for help): ______________________________________________________________________ 次に、新しいパーティションを作るために n コマンドを使います。 Linuxの ルート・パーティションは 80MBのサイズにします。 ______________________________________________________________________ Command (m for help): n Command action e extended p primary partition (1-4) p ______________________________________________________________________ ここでは拡張パーティションを作るか、基本パーティションを作るか聞かれて います。たいていの場合、1ハードディスクあたり5つ以上のパーティション を必要としない限りは、基本パーティションだけを使うべきでしょう。詳しく は、上記 "4.1 パーティションの切り直し" の節を参照してください。 ______________________________________________________________________ Partition number (1-4): 2 First cylinder (204-683): 204 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (204-683): +80M ______________________________________________________________________ 最初のシリンダー (First cylinder) は、最後のパーティションが終った「あ との」シリンダーでないといけません。この例では /dev/hda1は、シリンダー 203で終っているので、新しいパーティションはシリンダー 204から始めます。 御覧の通り、もし +80MBという記法を使えば、これは 80MBの大きさのパーティ ションを指定する事になります。同じように、+80Kは 80KBのパーティション を、+80はたったの80バイトのパーティションを指定する事になるでしょう。 ______________________________________________________________________ Warning: Linux cannot currently use 33090 sectors of this partition ______________________________________________________________________ もしも、この警告がでても無視してかまいません。これは 64MBの大きさまで しかとれなかった昔の Linux のファイルシステムの制約の名残りです。しか し、新しいファイルシステムには当てはまりません。今やパーティションは4 テラバイトの大きさまでとることができます。 次に、10MBのスワップ・パーティション /dev/hda3を作ります。 ______________________________________________________________________ Command (m for help): n Command action e extended p primary partition (1-4) p Partition number (1-4): 3 First cylinder (474-683): 474 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (474-683): +10M ______________________________________________________________________ 再度、パーティションテーブルの中身を表示します。必ず、ここでの情報を書 きとっておいて下さい。特に各パーティションのブロック数です。この情報は 後で必要になります。 ______________________________________________________________________ Command (m for help): p Disk /dev/hda: 16 heads, 38 sectors, 683 cylinders Units = cylinders of 608 * 512 bytes Device Boot Begin Start End Blocks Id System /dev/hda1 * 1 1 203 61693 6 DOS 16-bit >=32M /dev/hda2 204 204 473 82080 83 Linux native /dev/hda3 474 474 507 10336 83 Linux native ______________________________________________________________________ Linuxのスワップ・パーティション (ここでは /dev/hda3) は 「Linux native」 という型になっていることに注意してください。インストールプログラムが スワップ・パーティションとして認識できるよう、このスワップ・パーティショ ンの型は「Linux swap」に変更する必要があります。これを行うには t コマ ンドを使います。 ______________________________________________________________________ Command (m for help): t Partition number (1-4): 3 Hex code (type L to list codes): 82 ______________________________________________________________________ 上記例の "Hex code (type L to list codes): "というプロンプトに対して、 82ではなく L を入力すれば、パーティションの型コードの一覧が出て来ます。 この一覧で、82が Linux swap に対応する型であることがわかります。 パーティション・テーブルに対する変更を保存してから fdiskを終了するには、 wコマンドを使います。変更を保存せずに fdiskを終了する場合は qコマンド を使います。 ^^^^^^ fdiskを終了した後、システムが「変更を有効にするために、必ずリブートし なさい」という指示を出すかも知れません。一般的には fdiskを実行した後に リブートしなといけない理由はありません。Slackwareパッケージに入ってい る版の fdiskは、リブートせずにパーティションを更新するに足るだけは賢い です。 4.3 スワップ空間を用意する方法 もしもマシン内に4MB以下の RAM しかないのなら、ソフトウェアをインストー ルする前にスワップ・パーティションを (fdiskを使って) 作って、ソフトウェ アをインストールする前に使用可能にする必要があります。ここでは、スワッ プ・パーティションをフォーマットして使用可能にする方法を述べます。 もしもマシン内に4MBより多くのRAMを持っているなら、スワップ・パーティショ ンを作るだけでいいです。ソフトウェアをインストールする前にフォーマット したり使用可能にしたりする必要はありません。この場合、「4.4 ソフトウェ アのインストール方法」の節まで読み飛ばしてけっこうです。 もしもインストール手続き中に「out of memory」のエラーがでた場合は、 ス ワップ・パーティションを作り、ここに述べる方法で使用可能にしないといけ ません。 スワップ空間を使用できるよう準備するには、mkswapコマンドを使います。こ れは次の形式を取ります。 mkswap -c ここにおいて、というのは /dev/hda3のようなパーティション名 です。そして はパーティションのブロック数です。 例えば /dev/hda3上に 10336ブロックのスワップ・パーティションを作ったと すると、以下のコマンドを使って下さい。 mkswap -c /dev/hda3 10336 -c オプションはスワップ空間を準備する際に、パーティション上の不正ブロッ クを確認するよう mkswapに対して指示します。もし、mkswap処理中に 「read_intr」のエラーメッセージがでたら、これは不正ブロックが見付かっ た (そして不正ブロック再配置が行われた) 事を意味します。ですから、この エラーは無視してかまいません。 新しい装置上のスワップを使用可能にするには、以下のコマンドを使ってくだ さい。 swapon 例えば、先程の /dev/hda3上のスワップ空間には、以下のコマンドを使います。 swapon /dev/hda3 これで仮想メモリに足されること、さらに10MBでスワップが始まりました。 作成した各スワップ・パーティション毎に mkswap と swapon をしてください。 4.4 ソフトウェアのインストール方法 Slackwareパッケージのインストールは非常に簡単です。ほとんど自動的です。 setupコマンドを使いますが、これは (パーティションの使い方、等々) イン ストール方法を指定できる一連のメニューで手引してくれます。ほとんど全て 自動的です。 ここでは setupの使い方の詳細について書くつもりはありません。なぜなら、 それは頻繁に変っているからです。それに setupはそれ自身たいへん明白であ り、それ自体にマニュアルを含んでいます。ここでは単にどんな物かという知 識を与えるだけにしますが、とはいえ、setupを使った、たいていのインストー ルがどんなものか説明することにしましょう。 始める前に、必ず高密度 (2HD) の MS-DOSフォーマットしたフロッピーを1枚、 手元に用意して下さい。Linuxのブート・フロッピーを作るのに、このフロッ ピーを使います。 fdiskを実行した後、(そして、あるいは上で説明したように mkswap と swaponしてから)、以下のコマンドを実行します。 # setup これで、Addswap(スワップ空間を設定する)、Sources(フロッピーとかハード ディスクのような、インストールするソフトウェアのソース媒体を指定する)、 Target (どこにソフトウェアをインストールするか指定する)、等々、様々な 選択肢があるカラフルなメニューが出て来ます。 一般に、以下の順番でメニュー・コマンドを実行していってください。 1. Addswap。もし (fdiskを使って) スワップ・パーティションを作った場合 は、addswapメニュー選択肢でシステムにその事を知らせてください。この選 択肢は使用可能なスワップ・パーティションのリストを表示します。使用した いスワップ・パーティションの名前 (/dev/hda3など)を単に打って下さい。す ると、システムはそのスワップ・パーティションをフォーマットしたいかどう か聞いてきます。これは既に mkswap と swaponをそのパーティションに対し て実行してないのなら、やらなければならない事です。すなわち、前節で述べ たやりかたで、既に手動でフォーマットして使用可能にしたのでなければ、そ のスワップ・パーティションをフォーマットしないといけません。 2. Source。このメニュー選択肢でソフトウェアをインストールするソース媒 体を指定します。フロッピーやハードディスクのような、いくつかのインストー ル方法を選択できます。もしフロッピーからインストールするなら、システム はどちらのフロッピー・ディスクドライブを使用するか聞いてきます。ハード ディスクからインストールする場合は、システムはどのパーティションの、ど のディレクトリにファイルが保存されているか、聞いて来ます。 例えば、もしハードディスク上の MS-DOSパーティションからインストールし、 Slackwareのファイルが C:\SLACKWAR にある場合、MS-DOSパーティションの名 前 (たとえば /dev/hda1) を入力し、ディレクトリ名 (たとえば /slackware) を指定して下さい。ディレクトリ名を指定するときには、逆スラッシュや円マー ク (\) ではなく、スラッシュ (/) を使うよう注意して下さい。 CD-ROMのような他のインストール方法もあります。これらも同様に、使い方が 自明になっています。 3. Target。このメニュー項目で、どのパーティションにソフトウェアをイン ストールするかを指定します。システムは使用可能なパーティションを表示し ます。最初にルート・パーティションの名前 (たとえば /dev/hda2) を入力す るよう求められます。次にパーティションをフォーマットするかどうか聞かれ ます。事前に Linux用にフォーマットしたパーティションにインストールする のでなければ、ここでフォーマットすべきです。このパーティションには、 "Second Extended Filesystem (ext2fs)" という型を使わないといけません。 また、ここでディレクトリ・ツリーの一部分用に追加のパーティションを使用 するよう指定する事もできます。例えば、/usrファイルシステム用に別のパー ティションを作った場合は、問い合わせに対して、そのパーティションの名前 と、それに該当するディレクトリ名 (/usr) を入力してください。 4. Disksets。この選択肢でインストールしたいディスク・セットを指定でき ます。矢印キーを用いて一覧をスクロールし、スペース・バーを押してディス クセットを選択、選択解除して指定して下さい。ディスク・セットの選択が完 了したら、Retrunキーを押してください。 ここでは最小限のシステムだけをインストールした方がいいです。 Aディスク・ セットだけが必要です。いったんインストールして、後で他のディスク・セッ トをインストールするために、再度 setupを実行すればいいのです。 5. Install。上記のパラメータ全てを設定したら、ソフトウェアのインストー ルは準備完了です。最初にシステムは使用するプロンプトのタイプを聞いて来 ます。 (もしも、あなたが Linuxの専門家で、インストール用のタグファイル を、どうにかして書き換えたりしたのでもなければ、) normalのプロンプト方 法を指定してください。 システムはただ各ディスク・セットを調べて、ソフトウェアをインストールす るだけです。各ソフトウェア・パッケージ毎にダイアログ・ボックスがそのソ フトウェアの説明を表示します。必須のソフトウェアパッケージは自動的にイ ンストールされます。オプションのソフトウェア・パッケージに関してはその パッケージをインストールするか、しないか選択できます。 (もしも今、ある パッケージをインストールしたくなければ、後からいつでも setup を使って それをインストールできます。) ソフトウェアをインストールしている間、エラー・メッセージが表示されるか もしれませんから注意していて下さい。最もありそうな普通のエラーは、 ``device full''で、これは Linuxパーティションの残り容量が無くなってし まったという事です。残念ながら、Slackwareのインストール・プロシジャー は、これを検出する程には賢くなく、かまわずインストールを続けようとしま す。もしもインストール処理中にどのような種類のエラーでも出たら、それを 記録するために (Ctrl-Cを使って) インストール・プログラムを止めた方がい いです。``device full''問題の唯一の解決策は、異なったサイズでLinuxパー ティションを作り直すか、いくつかのオプション・ソフトウェア・パッケージ なしでインストールしてみるかのどちらかしかありません。 4.5 インストール後の処理 インストールが終った後、そして全部うまくいったようなら、「標準ブート・ ディスク」を作ることができます。これは新しくインストールした Linuxシス テムをブートするのに使います。このためには、ブート・フロッピードライブ と同じタイプ (3.5" か 5.25"か)の、空の高密度 MS-DOSフォーマットしたフ ロッピーが必要になります。プロンプトが出たら、単にフロッピーを挿入すれ ば、ブート・フロッピーができます。 またLILOをハードディスク上にインストールする事もできます。 LILO (LInux LOader からきています) は、Linuxを (MS-DOSの様な他のオペレーティング・ システムと同様) ハードディスクからブートできるようにするプログラムです。 これをインストールしたい場合は、ただ該当するメニュー選択肢を選び、プロ ンプトに従うだけでいいです。 LILOを OS/2のブート・マネージャと一緒に使えるように設定することもできます。 OS/2 のブート・マネージャを使っている場合は、このための選択肢がメニューに でます。これにより、ブート・マネージャから Linux をブートできます。 この自動的なLILOのインストール手続きは、失敗の余地のない確実なものでは ありませんから注意してください。失敗する事もあります。 LILOをインストー ルしようとする前に、 MS-DOSか Linuxか 他のOSをフロッピーからブートする 手段があることを確かめておいて下さい。もしもLILOのインストールに失敗し たら、フロッピーからシステムをブートして問題を解決できるでしょう。 LILOの設定に関しての、より詳しい情報は後で述べます。 インストール後処理プロシジャーもまた、システムの設定が可能なメニュー項 目がいくつかあります。これにはモデムやマウスや時間帯の指定が含まれます。 これは、ただメニューの選択肢に従うだけです。 4.6 システムをブートする方法 全て計画通りいったら Linuxブート・フロッピーよりブートできるはずです。 (Slackwareのインストールフロッピーではありません。インストール後に作成 したフロッピーです。) あるいは、LILOをインストールした場合は、ハード・ ディスクからインストールできるはずです。ブートした後、 rootでログイン してください。おめでとうございます! これで自分だけの Linuxシステムが できましたね。 もし LILOを使ってブートしているのなら、ブート中にシフト・キーか、コント ロール・キーを押したままにしてみてください。そうするとブート・プロンプ トが出て来ます。オプション一覧を見るには Tabを押して下さい。この方法で、 Linuxでも MS-DOSでも 何でも LILOから直接ブートできます。 システムをブートして rootでログインした後、最初にすべきことのひとつは、 あなた自身のアカウントを作ることです。このためには、adduserコマンドが 使えます。例えば、 # adduser Login to add (^C to quit): ebersol Full Name: Norbert Ebersol GID [100]: 100 UID [501]: 501 Home Directory [/home/ebersol]: /home/ebersol Shell [/bin/bash]: /bin/bash Password [ebersol]: new.password Information for new user [ebersol]: Home directory: [/home/ebersol] Shell: [/bin/bash] Password: [new.password] UID: [502] GID:[100] Is this correct? [y/n]: y adduserは、いろいろなパラメータを聞いて来ます。たとえば、ユーザ名、氏 名(Full Name)、グループID(GID)、ユーザID(UID)などです。たいていの部分 はデフォルトが使えます。もし UNIXシステム上でユーザを作るのに不慣れな ら、UNIXシステム管理に関する本を読む事を強く勧めます。 こういう本は、 Linuxの設定や使用方法に関して非常に役立つでしょう。 訳注:DOSのユーザには馴染みがないでしょうが、アカウントとは、カタイ定 義をすれば「ユーザのアクセス許すためにシステム上に作られる環境」の事で す。UNIXや、その実装である Linuxはセキュリティを考慮したマルチユーザを 前提にしたOSですから、ユーザをアカウントという形で登録して、ユーザ名と パスワードを確認した後、登録ユーザにだけ使用を許すようにできています。 アカウントはユーザ・アカウントとも呼ばれます。 これで新しいユーザとしてログインできます。Alt-F1からAlt-F8までのキーで 仮想コンソールを切替える事ができます。これによりコンソールから複数回の ログインが可能です。passwdコマンドは、新しく作ったアカウント用にパスワー ドを設定するのに使えます。rootおよび、あたらしく作ったユーザ用にパスワー ドを設定するようにしてください。 また、ブート時にファイル /etc/rc.d/rc.M により、あなたのマシンのホスト 名 (hostname) が設定されます。マシンのホスト名を変更するには、このファ イルを (rootで) 編集してください。このファイル内で hostname か、 hostname_notcpコマンドを実行している行を編集してください。(デフォルト のホスト名は slackware になっています。) TCP/IPネットワークに接続して いるなら、同じファイル内の domainnameコマンドも編集したほうが良いでしょ う。 明らかに他にも、もっと設定しないといけない項目があります。 UNIXシステ ム管理に関する良書が役にたつでしょう。 (O'Reilly and Associates社出版 の "Essential Systems Administration" を推奨します。) まあ、おいおいこ の辺は調べていって下さい。他の設定作業に関する情報のために、 NET-2-HOWTO や Printing-HOWTO や、他のいろいろな Linux HOWTOを読んで下 さい。 そうすれば、システムは完全にあなたの物です... 楽しんで下さい! 5. LILOの設定方法 LILOはブート時に Linuxか MS-DOSか、それとも他のオペレーティング・シス テムを使うか選択できるブート・ローダです。もし、LILOを第一ブート・ロー ダとしてインストールした場合は、ハードディスク上の全てのオペレーティン グ・システムのためのブート工程の第一段階を処理します。これは、 Linux以 外のオペレーティング・システムが MS-DOSだけならうまくいきます。けれど も、ひょっとしたら OS/2独自のブート・マネージャを持った OS/2 を走らせ ているかもしれませんね。この場合、OS/2のブート・マネージャを第一ブート・ ローダとして、LILOはただ Linuxをブートするだけに使ったほうがいいです。 (つまり、第二ブート・ローダとして。) Slackwareのインストール・プロシジャーで LILOのインストールと設定ができ ます。とはいえ、この方法は各々特有の状況に応じて処理できる程には賢くあ りません。場合によっては、手作業で LILOの設定をしたほうが簡単な事もあ ります。 自分のシステム向けに LILOを設定するには、ファイル /etc/lilo.config を 編集するだけです。以下に LILOの設定ファイルの例を示します。 Linuxのルー ト・パーティションは /dev/hda2で、MS-DOSは (2番目のハードディスク上の) /dev/hdb1にインストールされているものとします。 # LILO自身を第一ブート・ローダとして/dev/hda にインストールするよう指定 boot = /dev/hda # インストールするブート・イメージ。変更してはいけません。 install = /boot/boot.b # 多少の最適化を行う。全てのシステムでできるは限らない。 compact # Linuxをブートするオマジナイ image = /vmlinuz # カーネルは /vmlinuz に入っている label = linux # "linux"という名前にする root = /dev/hda2 # /dev/hda2 をルート・ファイルシステムにする vga = ask # 起動時に VGAモードを聞く append = "aha152x=0x340,11,7,1" # SCSIコントローラを検出できるよ # う、ブート・オプションに加えて # ください。 # MS-DOSをブートするオマジナイ other = /dev/hdb1 # MS-DOSのパーティション label = msdos # "msdos"という名前にする table = /dev/hdb # 2番目のディスク用のパーティションテーブル 注記:ブート・パラメータを指定する /etc/lilo.conf内の appendオプション の使い方は、Slackwareのブート・ディスクをブートする時に行ったのと同じ やりかたです。(訳注:ブート時にパラメータを指定しなくてもハードウェア を検出できた場合は、appendオプションは不要です。) いったん /etc/lilo.configファイルを編集したら、rootで /sbin/liloを起動 してください。これで LILOがハードディスクにインストールされます。カー ネルを再コンパイルした時は必ず、/sbin/lilo も再実行しないといけません。 (今は気にしなくてもよい事ですが、覚えておいてください。) 訳注:カーネルの再コンパイル時に、make zImage の代わりに、make zlilo とすれば、/sbin/liloも自動的に実行されます。 これでハードディスクからシステムを再ブートすることができます。デフォル トでは、LILOは設定ファイルの最初に書いてある方のオペレーティング・シス テムをブートします。この例の場合は Linuxです。他のオペレーティング・シ ステムを選択するためにブート・メニューを出すには、システムがブート中に シフト・キーかコントロール・キーを押し続けて下さい。すると次のようなプ ロンプトが出て来るはずです。 Boot: ここで、ブートするオペレーティング・システムの名前をいづれか入力してく ださい。(設定ファイルの label行で与えた名前です。この例では linuxか msdosのいづれかです。)、あるいは一覧を表示するにはタブ・キーを押して下 さい。 次に LILOを第二ブート・ローダとして使用したいとしましょう。例えば、 OS/2のブート・マネージャからブートしたい、とします。 OS/2ブート・マネー ジャから Linuxパーティションをインストールするには、あいにく、(Linuxの ではなく) OS/2の FDISKでパーティションを作って、 OS/2にわかるよう、 FATか HPFSとしてそのパーティションをフォーマットしてください。 (これこ そ、正に IBM式だ。) OS/2ブート・マネージャから、LILOが Linuxのブートを引き受けるようにする には、Linuxのルート・ファイルシステム上にLILOをインストールしてくださ い。(上記の例では /dev/hda2に) この場合は LILOの設定ファイルは、おおむ ね以下のようになるでしょう。 boot = /dev/hda2 install = /boot/boot.b compact image = /vmlinuz label = linux root = /dev/hda2 vga = ask boot行が変わっている事に注意してください。/sbin/lilo を実行した後、ブー ト・マネージャに Linuxパーティションを追加する事ができます。この手法は 他のオペレーティング・システムが使うブート・ローダにも流用できるでしょう。 6. その他 Slackwareパッケージだけに偏りたくはないのですが、複数の Linuxのパッケー ジについて書いてしまうと、このファイルはもっと、もっと長くなってしまう ことでしょう。ひとつのLinuxパッケージの詳細な説明だけ取り扱う方が、よ り簡単で首尾一貫します。今のところ、 "Linux Installation and Getting Started" という本に Linuxのどのパッケージにも適応できる一般的なインス トールの説明が載っています。とはいえインストール手順があまりに異なるの で、全てを取り扱う事は、私にとっても読者にとっても、非常に混乱すること でしょう。 あなたがどのような Linuxのパッケージを選んでも、この文書に書いてある基 本的な概念は同じです。例えば、どのパッケージでも fdiskを実行しないとい けませんし、どれでも (私の知ってる範囲では) setupプログラムに似たイン ストール・メニューを含んでいます。もしも、Slackware以外の Linuxパッケー ジを選んだのなら、パッケージに付いてくる READMEファイルとインストール 手順は、ここに示した資料の状況に関しては、理解しやすいでしょう。 Linuxのインストールに関するもっと完全な説明(ここにあるような手短な実例 ではなく)が欲しければ、sunsite.unc.edu の /pub/Linux/docs/LDP にある、 "Linux Installation and Getting Started" という本を読んで下さい。この 本は、Linuxの入手方法とインストール方法に関する完全な説明を含み、また 新規ユーザ用の基礎的な UNIX と システム管理の指導書になっています。 この文書で混乱する部分や間違いがあれば、 mdw@sunsite.unc.edu に電子メ イルを下さい。この文書の保守は、読者の皆さんのフィードバックに頼ってい ます。またもしも、Linuxのインストールに関して質問があれば、お答えした いと思います。 Slackwareパッケージに関する功労と、この文書を作るための援助に対して、 Patrick Volkerdingに感謝の意を表します。 あなたの新しい Linuxシステムに幸あれ! それでは、mdw。