これは漠然とした質問ですね。以下に簡単なトラブル回避策を示します
usr/adm/messages
をチェックして cardmgr
がカードを正
しく識別し、 serial_cs
ドライバを起動しているか確認してください。
もし正しく識別されていない場合、/etc/pcmcia/config
ファイル
に新しいエントリーを加える必要があるかもしれません。詳しくは
3.2
を見てください。
/usr/adm/messages
をチェックして serial_cs ドライバの出力を調
べてください。もし ``register_serial() failed'' というメッセージがあれ
ば、他のデバイスと I/O ポートが衝突している可能性があります。デバイス
が 8250 であると識別されている場合も I/O ポートが衝突している可能
性を示しています;ほとんどの新しい PCMCIA モデムは 16550A UART と識別される
はずです。もし使っている I/O ポートが他のデバイスと衝突している場合、
/etc/pcmcia/config
を修正して、モデム用に割りあてられているポー
トを使わないようにしてみてください。
/usr/adm/messagaes
は正し
そうだけどモデムは動いていない、という場合、setserial
コマンドを
使い、irq を 0 にしたら動くか確認してみてください。irq を 0 に設定すれ
ば、シリアルドライバは割り込みのかわりに、より遅い、「呼び出しモード
(polled mode)」を使うようになります。もしこれでうまく行くようなら、何
か別のデバイスがserial_cs が選んだ割り込みを使っている可能性があります。
この割り込みを使わないように/etc/pcmcia/config を設定してください。
昔の PCMCIA ドライバでは、しばしば Megahertz のモデム、特に 2144 モデ ル、を正しく初期化できませんでした。この問題は最近のバージョンでは解決 しています。
16550 タイプの UART を使っている新しい Megahertz の モデム に関しての報告を受けとりました。それによると、モデムを
echo 'ATS=QV1X4&C1&D2S95=2W1&K3S36=7S95=255' > /dev/modem
と設定しないと Linux の cu
では使えないそうです。
この初期化の文字列は Megahertz の技術サポートから教えてもらったそうで す。
もう一つ、簡単なトラブル回避策を示します。
/usr/adm/messages
をチェックしてcardmgr
がカードを正しく
認識し、ネットワークドライバを起動しているか確認してください。もしだめ
ならば、サポートされているカードと「互換」と称していてもあなたのカード
はまだ使えないのでしょう。これは、カードが「NE2000 互換」と称している
時によく起きるようです。
cardmgr
に正しく認識されてるのにうまく動かない、という場合は、他
のデバイスと割り込みやポートの衝突が起きているのかもしれません。カード
が使っているリソースをチエックして (/usr/adm/messages
を調べ
て)、カードが別の割り込みやポートを使うように
/etc/pcmcia/config
を設定し、問題となる割り込みやポートを使わ
ないようにします。
/usr/adm/messages
に記録されているトランシーバー
の種類が実際の接続と適合しているか確認してください。
/etc/pcmcia/network
スクリプトの変更点をもう一度確認してくだ
さい。LAN との接続ケーブル、 10Base-T のコネクタ、ターミネーター、など
も確認してください。
ドライバが自動的に10baseT で接続されているか 10base2 かを識別できれば
いいんのですが、どうすればそうできるのかわかりません。現時点では
/etc/pcmcia/config
ファイルを修正して 3c589_cs
モジュー
ルの設定に if_ports=#
というオプションを追加してください。よ
り詳しくは tc589_cs
の man ページを見てください。ただし、
10base2(BSC, thin net, coax とも呼ばれています) を選ぶ場合は、
module "3c589_cs"
を
module "3c589_cs" opts "if_port=3"
と変更する必要があります。
もし NE4100 か IBM CCAE アダプタを使っている場合は ibmcc_cs
モジュー
ルの設定に mem_speed=#
オプションを使って、メモリにアクセスす
る時間を増してみてください。このスピードを 1000(ナノセコンド)まで上げ
てみてください。
その他のカードの場合ではソケットドライバのタイミングを制御するパラメー
タを変更すればいいかもしれません。どのようなパラメータが使えるかは、お
使いのソケットドライバ (i82365
か tcic
) のマニュアルをご覧く
ださい。
まずカードが cardmgr
に識別されているか調べてください。
SUPPORTED.CARDS
の中には入っていないカードでも、実際にはサポート
されているカードの OEM バージョンのことがあります。このようなカードを
見つけたら私に連絡してください。リストに追加します。
もしお使いのカードが識別されていない場合、
3.6
節に従って、config ファイルにあなたのカード用のエントリー
を作る必要があります。カード内部の設定を読み取る必要があるので、現時点
では、メモリカード用のドライバ pcmem_cs
を使うように設定
(bind
の項目)します。設定後、cardmgr
を再起動して修正した
config ファイルを読みこませます。
カードのハードウェア的なイーサネットアドレス(MAC アドレス)も知る必要が あります。このアドレスは対になった 16 進数 6 つ組からなっており、しば しばカード自身に書いてあります。もしカードに書いてなければ DOS のドラ イバを使ってアドレスを調べることができます。とにかく何らかの方法で見つ けて、
dd if=/dev/pcmem0a count=20 | od -Ax -t x1
を実行し、カードのアドレスに対応する部分の出力を調べます。アドレスの最
初が 16 進のオフセットでいくらになるかを記録しておきます。次に
modules/de650_cs.c
を修正して hw_info
の構造体を見つけま
す。この構造体の中にあなたのカード用のエントリを作らなければなりません。
最初のフィールドは 16 進のオフセットを 2 倍したもの、つぎの 3 つのフィー
ルドはカードのハードウェアアドレスの最初の 3 バイトです。最後のフィー
ルドはそのカードの名称になっています。
de650_cs
を修正した後、コンパイルして新しいモジュールをインストー
ルします。/etc/pcmcia/config
を修正し、あなたのカード用のエン
トリを pcmem_cs
から de650_cs
に変更します。cardmgr
を
再起動して設定ファイルを読みこみなおせば完了です。作成された
hw_info
と config のエントリをぜひ私あてに送ってください。
Compaq Aero や他のいくつかのラップトップ機で使われている PCMCIA の フロッピーインタフェースはこのパッケージではまだサポートされていません。 もしお持ちのラップトップ機で Linux をブートする前にこのカードを初期化 できるなら、カードサービス・システムにそのソケットを無視するように設定 して利用することが可能です。ただしこのカードは抜き挿しできないことに注 意してください。
カードサービス・システムにフロッピーインタフェースが使っているソケット
を無視させるには、i82365
か tcic
ドライバをロードする際に
ignore=#
というパラメータを渡します。より詳しくはmanページを
ご覧ください。
Xircom は秘密保持契約 (non-disclosure agreement) を結んだベンダにのみ自 らのカードの技術情報を公開しています。そのため、自由に配布できる Xircom カードのドライバを作るには DOS ドライバをリバース・エンジニアリ ングするような法的に疑わしい方法を取るしかありません。
将来、Xircom 社が直接 Linux 用のドライバをサポートするかも知れません。 Xircom の技術サポートによると、将来の製品には Linux 用のドライバを含め る予定だそうです。旧来の製品に対する彼らの方針は不明です。
Xircom 製の CreditCard Ethernet+Modem II カードは特別な設定をしなくて も modem としては Linux で使えます。
Qlogic 社の FastSCSI と New Media 社の Bus Toaster カード、Adaptec の APA-1460 SlimSCSI カードがカードサービス・システムから利用可能です。
Linux の 1.1.81 からは SCSI ドライバモジュールを動的にロードすることが
可能になっていますが、最新のカーネルを使う方がいいでしょう。これらのカー
ド用の PCMCIA ドライバモジュールは Linux の標準的な SCSI ドライバと
PCMCIA 用のコード(qlogic_cs.c
と toaster_cs.c
をリンクして作
られています。Bus Toaster 用の PCMCIA ドライバが Adaptec の SlimSCSI
もサポートしており、Linux 自身の Adaptec 152X ドライバとリンクされてい
ます。最近、Linux の低レベルドライバに重要な変更が行われたので、SCSI
アダプタを使うならば 1.2.8 より新しいカーネルを使ってください。
Adaptec APA-460 SlimSCSI アダプタはサポートされていません。このカード は元々 Trantor 社から発売されていたものですが、Adaptec 社が Trantor 社 を合併してからは Adaptec のラベルを付けて売っています。APA-460 はどの Linux 用のドライバとも互換性がありません。ドライバを書くのがどれくらい 難しいかはわかりませんが、Adaptec からこのカードについての技術情報を入 手することが可能だとは思えません。
Trantor 製の SlimSCSI は以下のような製品名になっており、SCSIworks! が ソフトウェアとして附属しています。
Trantor / Adaptec APA-460 SlimSCSI FCC ID: IE8T460
(カードサービス・システムがサポートしている) Adaptec の SlimSCSI は以 下のようになっているので間違えないでください。こちらには EZ-SCSI ソフ トウェアが付いています。
Adaptec APA-1460 SlimSCSI FCC ID: FGT1460 P/N: 900100