<!-- $Id: mail-howto,v 1.15 1994/07/04 05:10:18 vince Exp vince $ -->

<!doctype linuxdoc system>
<article>
<title>Mail HOWTO 日本語版
<author>Vince Skahan, <tt>&lt;vince@victrola.wa.com></tt>
<trans>さとけん＠ＦｏｒＵｓ <tt>&lt;ken@gamba.forus.or.jp></tt>,
	箕浦 逸史 <tt>&lt;minoura@uni.zool.s.u-tokyo.ac.jp></tt>

<abstract>
この文書では Linux で電子メール (e-mail) を設定し、管理および配送する
方法を扱います。

電子メールを使って、ローカルもしくはリモートサイトと通信をする計画があ
れば、この文書を読んで下さい。

もしあなたのシステムのユーザが他のサイトと電子メールの交換を行なわない
のなら、たぶんこれを読む必要は <em>無い</em> でしょう。
</abstract>

<toc>

<sect>はじめに
<p>
この文書の目的は、Linux で電子メール用ソフトウェアを使用する際によく出
る質問や意見に答えることです。

以前 comp.os.linux.announce に投稿されていた旧 UUCP-NEWS-MAIL-FAQ の続
編が、この Mail-HOWTO や、 UUCP とニュースの HOWTO 文書です。


<sect1>この文書の最新版
<p>   
この文書の（英語の）最新版は定期的に comp.os.linux.announce,
comp.answers, news.answers に投稿されます。また 
<tt>sunsite.unc.edu</tt> の <tt>/pub/Linux/docs/HOWTO</tt> ディレクト
リをそのままコピーしている FTP サイトからも取得できます。（訳注：日本語版は 
<tt/ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp:/ <tt>/Linux/JF/euc</tt> をはじめとする JF 
の ftp サイトや World Wide Web の 
<tt>http://yebisu.ics.es.osaka-u.ac.jp/linux/JF/</tt> に登録されます。）


<sect1>感想などは
<p>   
この文書に関するメールでの意見はどんなものにも感心があります。間違いや
追加して欲しいことがあれば私にお知らせください。（訳注：日本語版に関する
意見はすべて翻訳者の箕浦までお知らせください。）
   
私は、受け取るメールは全て読みますが、全部に返事を出す訳ではありません。
暇があるか、変更に価値があるか、その日の血圧はどうか :-)、等を考慮の上
で、この文書を希望に沿って改善します。
   
お怒りは静かに /dev/null に葬られますので、わざわざ送る意味はありませ
んよ。
   
この文書の構成に関する意見は、HOWTO のまとめ役である Matt Welsh 氏 
(<tt>mdw@sunsite.unc.edu</tt>) に送って下さい。


<sect1>著作権について
<p>   
Mail-HOWTO の著作権は Vince Skahan にあります。
   
そのままの形であれば、いかなる媒体や電子的であろうと、複製や配布に著者
の許可は必要ありません。翻訳についても、だれが翻訳したかを明記していれ
ば、同じように許可は必要ありません。
   
短い引用として使用するときにも、著者の同意は先でなくてもかまいません。
この文書を大幅に書き換えたり、不完全な形で配布する場合には、原本のコピー
か、原本の在処を添付して下さい。
   
営利目的での再配布も、もちろん許可します。けれども、配布の際には著者に
連絡して下さい。
   
この情報を必要とするたくさんの人への宣伝の、促進を願っています。けれど
も HOWTO 文書の著作権も保持したいと思っていますので、 HOWTO の再配布の
予定などは、連絡して下さい。
   
HOWTO をより良くするための情報であれば、なんでも教えて下さい。もし質問
があれば、 Linux HOWTO のまとめ役である Matt Welsh に連絡して下さい。
連絡は、電子メールであれば <tt>mdw@sunsite.unc.edu</tt> に、電話であれ
ば +1 607 256 7372 にお願いします。

<sect1>標準の放棄
<p>   
もちろん、私は本文書の内容についての責任を否認します。本文書に含まれて
いる概念、例などを使用するのは、全てあなたの責任で行って下さい。

<sect1>情報源
<p>   
<sect2>LINUX HOWTO 文書:
<p>   
他の Linux HOWTO 文書や Linux DOC プロジェクトからの文書にも、特別な道
具について十分にかかれています。詳細については、以下のものも読まれた方
が良いでしょう。

<itemize>
<item>the Serial Communications HOWTO
<item>the Ethernet HOWTO
<item>the Linux Networking Administration Guide
</itemize>

<sect2>USENET:
<p>   
内容によって以下のようにニュースグループが分かれています。

<verb>
	comp.mail.elm           ELM 関連
	comp.mail.mh            MH(Rand Message Handling system) 関連
	comp.mail.mime          MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions) 関連
	comp.mail.misc          コンピュータメール全般に関する論議
	comp.mail.multi-media   マルチメディア・メール関連
	comp.mail.mush          MUSH(Mail User's Shell) 関連
	comp.mail.sendmail      BSD sendmail エージェント関連
	comp.mail.smail         smail エージェント関連
	comp.mail.uucp          UUCP 環境でのメール関連
</verb>

<sect2>書籍:
<p>   
これが全てではありませんが、役立つ本を下に紹介します。

<itemize>
<item>O'Reilly and Associates から出版されている "<tt>Managing UUCP
and USENET</tt>" は USENET に接続する時に使うプログラムやプロトコルを
解説し、市販されている本の中では最高だと思います。
【訳注：日本語訳は「UUCP システム管理」(アスキー)】

<item>The Waite Group から出版されている "<tt>Unix
Communications</tt>" は UNIX の通信について、あらゆる事柄がうまく解説
されています。
   
<item>O'Reilly and Associates から出版されている "<tt>Sendmail</tt>" 
は sendmail-v8 と sendmail+IDA の解説の決定版です。sendmailで苦しみた
くない人は、読まれた方が良いでしょう。

<item>Osborne から出版されている "<tt>The Internet Complete
Reference</tt>" はインターネットで利用できるさまざまなサービスや、ニュー
スで紹介される情報のための素晴らしい one-stop-shopping のソースや、メー
ル、その他のさまざまなインターネットの資源について説明されている、良い
参考書です。
</itemize>


<sect1>質問するべきでない所
<p>   
Linux でメールを動かすのは特別な事ではありません。ですからメールに関す
る一般的な質問は comp.os.linux.* には投稿しないで下さい。

本当に Linux に特化した問題でない限り、質問は上にも書いたニュースグルー
プに投稿するか、メーリングリストを利用して下さい。Linux に特化した質問
とは次のようなものです。「SLS 1.03 に入っている smail 3.1.28 でコンパ
イル時にすでに設定されているのはどんなルーターですか？」

もう一度繰り返します。

メールに関する質問を comp.os.linux に投稿する理由はもう存在しません。
Linux でのメールシステムに関する質問も comp.mail.* で扱っています。

<em>
あなたが comp.os.linux.* に Linux に特化しない一般的な質問を投稿したな
ら、答えは得られないでしょう。電子メールのエキスパートは上に書いている
ニュースグループしか見ていないでしょうし、大概 Linux は動かしていませ
ん。
</em>

<em>
comp.os.linux.* に Linux に特化しない一般的な質問を投稿しても、あなた
の質問の答えを得るために、しばしばあなたや他の人の時間を浪費するだけで
す。
</em>

<sect>必要なハードウェア
<p>
Linux のメールでは、特殊なハードウェアは必要ありません。

リモートシステムと接続するために多少のトランスポートソフトウェア
（TCP/IP か UUCP）と、モデムかイーサネットカードが必要なだけです。

<sect>ソフトウェアの取得
<p>
インターネットの <tt>ftp.uu.net</tt> やその他の有名なアーカイブサイト
にソースファイルがあります。また、Linux のシステム等の Linux のファイ
ルを置いている FTP サイト（中でも <tt>sunsite.unc.edu</tt> と 
<tt>tsx-11.mit.edu</tt> ）には Linux 用のバイナリが含まれています。

<tt>newspak-2.2.tar.z</tt> に入っている設定ファイルや解説文には、各処
の自由に使えるソースファイルから UUCP、ニュース、メールなどのソフトウェ
アを構築し、 Linux で動かすための情報があります。これは大抵 
<tt>sunsite.unc.edu</tt> の <tt>/pub/Linux/system/Mail</tt> ディレクト
リにあります。
（訳注： sunsite や tsx-11 のミラーサイトは日本国内にもいくつかありま
す。たとえば sunsite は ftp.iij.ad.jp:/pub/linux/sunsite、tsx-11 は 
theta.iis.u-tokyo.ac.jp:/Linux などです。）


<sect>メール・トランスポートエージェント
<p>
この章は、リモートシステムと接続するための基礎となるトランスポートエー
ジェントについて書かれています。

<sect1>Smail v3.1
<p>
Smail3.1 は、UUCP のみのサイトやいくつかの smtp サイトでよく使われてい
るトランスポートエージェントで、ソースコードから（パッチを必要とせず）
コンパイルすることができます。また、 SLS 版 Linux にはバイナリが含まれ
ています。

smail3.1.28 をすぐに利用するための設定ファイルが、newspak アーカイブに
入っています。（newspak に関しては「2.0 ソフトウェアの取得」を参照。）

smail をソースファイルから構築するには、 sed に渡すシェルスクリプトが
正確に動作するように、os/linux ファイルに以下の設定が必要です。
<verb>
	CASE_NO_NEWLINES=true
</verb>

MX-record と（全てのホストを経由できるような）ドメイン形式ヘッダを要求
される UUCP のみのシステムには、以下の設定ファイルが必要でしょう。

<itemize>
<item>"subdomain.domain" を、ローカルのドメインネームに変更して下さい。
<item>"myhostname" を、（ドメイン形式でない）ホストネームに変更して下さい。
<item>"my_uucp_neighbor" を、上流サイトの UUCP 名に変更して下さい。
</itemize>
<verb>
	#-------- /usr/local/lib/smail/config -----------------
	#
	# domains we belong to
	visible_domain=subdomain.domain:uucp
	#
	# who we're known as (fully-qualified-site-name)
	visible_name=myhostname.subdomain.domain
	#
	# who we go through
	smart_path=my_uucp_neighbor
	#
	#---------- /usr/local/lib/smail/paths --------------
	#
	# we're a domainized site, make sure we accept mail to both names
	myhostname        %s
	myhostname.subdomain.domain      %s
	#
	#-------------------------------------------------------------------
</verb>
smail を smtp デーモンとして使うには、下の行を /etc/inetd.conf に追加
して下さい。
<verb>
		smtp stream tcp nowait  root  /usr/bin/smtpd smtpd
</verb>
elm を使えば、外部のサイトに宛てたメールが自動的に送信されます。送信中
にインターネットリンクが切断されたとしても、メールは 
"<tt>/usr/spool/smail/input</tt>" に保存され、次にリンクが回復した時点
で、メールを送るために "<tt>runq</tt>" が実行されます。


<sect1>Sendmail+IDA
<p>
極めて扱いやすいので、私は smail3.1.28 の代わりに sendmail5.65b+IDA1.5 
を UUCP のみのサイトで使っています。コンパイルされたものが 
<tt>sunsite.unc.edu</tt> の <tt>pub/Linux/system/Mail</tt> にあります。
インストールする方法を以下に示します。

<itemize>
<item>安全のために smail の全ファイルを削除またはリネームします。
（ SLS 版では /install/installed を見て下さい）

<item>/ ディレクトリで、 "gunzip -c sendmail5.65b+IDA1.5.tgz | tar xvf
-" を実行します。最近の Slackware 等から＊最近の＊ tar をインストール
しているなら、"tar -zxvf filename.tgz" とするだけで、同じことができま
す。

<item>/usr/local/lib/mail/CF ディレクトリで、 sample.m4 ファイル（これ
はドメイン形式ヘッダを使用し、ルーティングホストと通信する UUCP のみの
サイト用です）を あなたのホスト名.m4 （例えば、 sunsite.m4）にコピーし
て、 hostname, aliases, smarthost等をサイトの設定に合わせて変更して下
さい。それから make あなたのホスト名.cf を実行し、作成されるファイルを 
/etc/sendmail.cf とします。

<item>UUCP のみのサイトであれば、 Makefile が自動的に行いますので、
README.linux ファイルに書かれているテーブルを新たに作成する必要はあり
ません。これらは .m4 ファイルの編集、 sendmail.cf の作成およびテストで
作成されます。

<item>UUCP のみでかつルーティングホスト以外のサイトとも通信するには、 
uucpxtable にそのサイトの情報を追加し、新しい uucpxtable に対して dbm 
を実行する必要があります。そうしないと、そのサイトへのメールもルーティ
ングホストを経由することになります。

<item>バイナリで配布されている sendmail5.65b+IDA1.5 を使うのなら、フリー
ズファイルは使わないで下さい。

<item>Rich Braun が配布している 5.67a のバイナリを使う場合は、フリーズ
ファイルを使う必要があります。.cf ファイルを変更したなら、 
"/usr/lib/sendmail -bz" をを実行して、設定ファイルの変更内容を反映させ
て下さい。5.67a 以前のバージョンにはやっかいなセキュリティホールがあり
ますので、 5.67b 以降のバージョンにアップデートして下さい。
</itemize>

mail.debug セットを持っていて、かつ syslogd を動かしていれば、送受信さ
れたメールの内容がログに残ります。詳しくは /etc/syslogd.conf ファイル
を見て下さい。

uxc.cso.uiuc.edu には、そのまま Linux で動作させることのできる 
sendmail+IDA のソースファイルが置かれています。

sendmail+IDA を動作させているのなら、 Linux 特有のパッチが含まれていて、
なおかつ、 1993 年 12 月 1 日以前に作成された古いバージョンにも含まれ
ている、いくつかのセキュリティホールが直された sendmail5.67b+IDA1.5 バー
ジョンを使うようにして下さい。

<tt>Linux Journal</tt> の 1994 年 5/6 月号に、 sendmail+IDA の設定や運
用等の広範囲にわたる記事が載っています。より詳細で完全なものが、 Linux
DOC Porject の <tt>Networking Administration Guide</tt> として編集され
ています。

<sect2>sendmail.m4 ファイル
<p>
Sendmail+IDA を使うには、 <tt>sendmail.cf</tt> ファイルを直接編集する
よりむしろ <tt>sendmail.m4</tt> ファイルの設定が必要です。この方法の利
点は、伝統的な smail や sendmail の設定が（ほとんどの人には正しく設定
することがほとんど不可能なほど）非常に難しいのに比べて、非常に簡単なこ
とです。

その sendmail.m4 ファイルは、上記の smail の例と同じ設定にするためには、 
以下のようになります。

<verb>
  dnl #------------------ SAMPLE SENDMAIL.M4 FILE ------------------
  dnl #
  dnl # (the string 'dnl' is the m4 equivalent of commenting out a line)
  dnl #
  dnl # you generally don't want to override LIBDIR from the compiled in paths
  dnl #define(LIBDIR,/usr/local/lib/mail)dnl    # where all support files go
  define(LOCAL_MAILER_DEF, mailers.linux)dnl    # mailer for local delivery
  define(POSTMASTERBOUNCE)dnl                   # postmaster gets bounces
  define(PSEUDODOMAINS, BITNET UUCP)dnl         # don't try DNS on these
  dnl #
  dnl #-------------------------------------------------------------
  dnl #
  dnl # names we're known by
  define(PSEUDONYMS, myhostname.subdomain.domain myhostname.UUCP)
  dnl #
  dnl # our primary name
  define(HOSTNAME, myhostname.subdomain.domain)
  dnl #
  dnl # our uucp name
  define(UUCPNAME, myhostname)dnl
  dnl #
  dnl #-------------------------------------------------------------
  dnl #
  define(UUCPNODES, |uuname|sort|uniq)dnl       # our uucp neighbors
  define(BANGIMPLIESUUCP)dnl                    # make certain that uucp
  define(BANGONLYUUCP)dnl                       #  mail is treated correctly
  define(RELAY_HOST, my_uucp_neighbor)dnl       # our smart relay host
  define(RELAY_MAILER, UUCP-A)dnl               # we reach moria via uucp
  dnl #
  dnl #--------------------------------------------------------------------
  dnl #
  dnl # the various dbm lookup tables
  dnl #
  define(ALIASES, LIBDIR/aliases)dnl            # system aliases
  define(DOMAINTABLE, LIBDIR/domaintable)dnl    # domainize hosts
  define(PATHTABLE, LIBDIR/pathtable)dnl        # paths database
  define(GENERICFROM, LIBDIR/generics)dnl       # generic from addresses
  define(MAILERTABLE, LIBDIR/mailertable)dnl    # mailers per host or domain
  define(UUCPXTABLE, LIBDIR/uucpxtable)dnl      # paths to hosts we feed
  define(UUCPRELAYS, LIBDIR/uucprelays)dnl      # short-circuit paths
  dnl #
  dnl #--------------------------------------------------------------------
  dnl #
  dnl # include the 'real' code that makes it all work
  dnl # (provided with the source code)
  dnl #
  include(Sendmail.mc)dnl                         # REQUIRED ENTRY !!!
  dnl #
  dnl #------------ END OF SAMPLE SENDMAIL.M4 FILE -------
 </verb>


<sect2> ローカルメイラの設定
<p>
他の Unix と違って Linux はそのままではローカルなメイルの配送システム
がありません。私は <tt>deliver</tt> プログラムを使うことをお勧めします。
このプログラムは多くの Linux パッケージに含まれていると思います。その
ためには <tt>sendmail.m4</tt> ファイルの中の<tt>LOCAL_MAILER_DEF</tt> 
という項目を次のように設定する必要があります。

<verb>
  # -- /usr/local/lib/mail/mailers.linux --
  #     (local mailers for use on Linux )
  Mlocal, P=/usr/bin/deliver, F=SlsmFDMP, S=10, R=25/10, A=deliver $u
  Mprog,  P=/bin/sh,       F=lsDFMeuP,   S=10, R=10, A=sh -c $u
</verb>

<tt>sendmail.cf</tt> に読み込まれる <tt>Sendmail.mc </tt> ファイルには
標準で <tt>deliver</tt> の設定が組み込まれています。ローカルメイラの設
定のためには <tt>mailers.linux</tt> ファイルを使わずに、sendmail.m4 ファ
イルに次のような設定を書き込んでください。

<verb>
   dnl --- (in sendmail.m4) ---
   define(LOCAL_MAILER_DEF, DELIVER)dnl       # mailer for local delivery
</verb>

残念ながら Sendmail.mc は deliver が /bin ディレクトリにインストールさ
れていることを前提にしていますが、 Slackware 1.1.1 では /usr/bin にイ
ンストールされます。この場合には deliver のリンクを張るか、ソースから
コンパイルし直して /bin にインストールしなくてはなりません。

<sect2> Sendmail+IDA の dbm テーブル
<p>
サイトやドメイン内の特殊なメール配送は、<tt>sendmail.cf</tt> を直接編
集するよりも、多くの <tt>dbm</tt> テーブルを書き換える方がいいでしょう。
これについては <tt>Linux Journal</tt> の 1994 年 7 月号、ソースファイ
ルに含まれる文書、LDP (Linux Documentation Project) の <tt>Networking
Administration Guide</tt> を参考にするとよいでしょう。

<itemize>
<item>mailertable   - リモートホストやドメインの特別なルールを定義
<item>uucpxtable    - DNS フォーマットにあるホストに、メイルを 強制的
に UUCP で送る
forces UUCP delivery of mail to hosts that are in DNS format.
<item>pathtable     - リモートホストへの UUCP パスを定義する
defines UUCP bang-paths to remote hosts or domains.
<item>uucprelays    - よく使うリモートホストへの近道
<item>genericfrom   - 内部アドレスを、外部から見えるような一般的アドレ
スに変換する
<item>xaliases      - 一般的アドレスと内部で使える有効なアドレスとを相
互変換する
<item>decnetxtable  - RFC-822 形式のアドレスを DECnet 形式のアドレスに変換する
</itemize>


<sect2> どのエントリが本当に必要なのか？
<p>
dbm テーブルを追加していないときには、sendmail+IDA はメールを
<tt>DEFAULT_MAILER</tt> を経由して（または可能ならば 
<tt>RELAY_HOST</tt> と <tt>RELAY_MAILER</tt> をも使って）送ります。
これらの <tt>DEFAULT_MAILER</tt> などは sendmail.m4 ファイルに書き込ま
れ、sendmail.cf に設定された内容で定義されています。この動作はドメイン
テーブルか uucpxtable の内容によって変更することができます。

インターネットにつながり、ネームサーバーと通信のある普通のサイトや、
UUCP 接続のホストで、メールを UUCP によって <tt>RELAY_HOST</tt> に送っ
ているサイトでは、たぶん特別なエントリは必要ないでしょう。

仮想的にはすべてのシステムが <tt>DEFAULT_HOST</tt> と 
<tt>PSEUDONYMS</tt> マクロを設定するべきです。これはカノニカルサイト名
とエイリアス、そして <tt>DEFAULT_MAILER</tt> を設定します。しかしリレー
ホストとリレーメイラーしかない場合、わざわざ設定しなくてもうまく動作す
るでしょう。

UUCP ホストではたぶん <tt>UUCPNAME</tt> に正式な UUCP のホスト名を設定
しなくてはならないでしょう。また、より良いメール配送のルーティングのた
めに、<tt>RELAY_MAILER</tt> と <tt>RELAY_HOST</tt> 、そして UUCP サイ
トに対しては UUCP-A も設定することになるでしょう。

もしもあなたのサイトが SMTP のみを使っていて、ドメイン・ネームサーバ
(DNS)を利用しているならば、の <tt>DEFAULT_MAILER</tt> を TCP-A に変え
て、<tt>RELAY_MAILER</tt> と <tt>RELAY_HOST</tt> の行を消去したほうが
よいでしょう。


<sect1>Sendmail 8.6
<p>
バークレイの Sendmail 8.6.x は、 Sendmail5 の後の最新のメジャーな改訂
版です。これには、 Linux で構築するための機能がサポートされています。 
make Linux と入力するだけで、全て手に入ります。


<sect1>WIDE 版 Sendmail 8.6 （この節は訳者が書き加えました）
<p>
日本国内のユーザーは、JE パッケージから WIDE 版の sendmail をインストー
ルするとよいでしょう。詳しくは JE-HOWTO なども見てください。同時に 
CF-3.3Wb7 をインストールすると、sendmail.cf の作成が容易に行なえます。
日本語の詳しいドキュメントもついています。


<sect1>その他のトランスポートエージェント
<p>
Linux で動くことが知られているものを、下に書きます。どこにあるかは 
archie で調べて下さい。

<itemize>
<item> smail2.5 - とても単純な UUCP ベースの smail です。
</itemize>

<sect1>ローカル配信エージェント
<p>
Linux には、他の OS にあるような内蔵されたメールシステムがありませんの
で、ローカルメールを配信するプログラムが必要です。Rich Braun の lmail 
プログラムは良いプログラムですが、もっと有名な配信プログラムに切替えて
使っています。

いずれかのローカル配信エージェントを使う方法についての文書は、 先に書
いた sendmail5.67b+IDA1.5 のバイナリに含まれています。



<sect>メール・ユーザエージェント
<p>
この章では、ユーザがメールを読んだりするための、ユーザーエージェントに
ついて書きます。これは、先に書いたトランスポートエージェントと連係する
ものです。

<sect1>Elm
<p>
Linux 上で Elm は全く問題なくコンパイル、インストール、実行ができます。 
elm のソースファイルとインストール説明書に、詳しく書かれています。

ただし、Elm の設定スクリプトである config.sh で、変数 ranlib が誤って
設定されますので注意して下さい。Elm 開発チームは、既にこの問題について知っ
ていますので、これ以上迷惑をかけないようにして下さい。

処理の実行前に config.sh の変更が可能ですので ranlib='ranlib' と変更し
ます。そうしないと、コンパイル終了後にリンクが実行されません。 

<itemize>
<item> (<em> Chip Rosenthal - chip@chinacat.unicom.com </em> より)
一番簡単な対処方法としては、 Elm のソースツリーのトップディレクトリに
<tt>config.over</tt> というファイルを作成して次のような行を書き入れま
す。
<verb>
	ranlib='ranlib'
</verb>

<item> もしくは、config.sh を正しく編集しても、同じことができるはずで
す。

<item> Elm とフィルターは（グループは mailで）モードを 2755 にします。また、 
/usr/spool/mail もグループは mail で、モードを 755 にして下さい。
</itemize>
バイナリ形態で配布されているものを使うには、コンパイル時に指定されたホ
ストネームとドメインの情報を置き換えなければなりませんので、以下のよう
な /etc/local/lib/elm/elm.rc ファイルを作成して下さい。

<itemize>

<item>'subdomain.domain' を、ローカルのドメインネームに変更して下さい。

<item>'myhostname' を、（ドメイン形式でない）ホストネームに変更して下さい。

<item>'my_uucp_neighbor' を、上流サイトの UUCP 名に変更して下さい。
</itemize>
<verb>
	#---------- /usr/local/lib/elm/elm.rc ------------------
	#
	# this is the unqualified hostname
	hostname = myhostname
	#
	# this is the local domain
	hostdomain = subdomain.domain
	#
	# this is the fully qualified hostname
	hostfullname = myhostname.subdomain.domain
	#
	#--------------------------------------------------------
</verb>
ただし、MIME 形式のメールを読むには、 MIME 形式を利用できるようにコン
パイルされた Elm を使い、（パスの通っている所に） metamail をインストー
ルしなければなりません。 Metameil については metamail の節を見てくださ
い。

v2.4.5 より新しい gcc や v4.4.4 より新しい gcclib では Elm のコンパイ
ルに失敗するという報告があります。<em> ccnp@unitrix.utr.ac.za (Neil
Parker) </em> さんが <em> longyear@netcom.com (Al Longyear) </em>さん
の報告を引用したものを、ここに引用します。

<itemize>
<item>
ELM は内部で FILE 構造体の中のフィールドを使って、標準的でないプログラ
ミングをしています。（_flag, _IOERR, _IOEOF はPOSIX ができる前の予備的
な規格で、POSIX ではこれらのフィールドの定義をしていません。Linux はこ
れらを使っていません。つまりプログラムは、たとえインプリメンテーション
してあっても、これらを使うべきではありません。）
<verb>
         if (fp->_flag & _IOERR) ...
                                 となっているところを
         if (ferror(fp)) ....
                                 と変えてください。

         if (fp->_flag & _IOEOF) ...
                                 となっているところを
         if (feof(fp)) ...
                                 と変えてください。

         これらは ANSI/POSIX の規格で同じ関数になっています。
</verb>

<item>
この項目は、 Linux にのみ特有なことではありませんが、とにかく Elm には
面倒なバグがあるようです。Elm は時々、比較的大きなブロックの malloc() 
に失敗したというメッセージを出すという報告があります。これは Elm のバ
グということになっています。メイルエイリアス (aliases.dir と 
aliases.pag) を消去することで、このバグを回避することができるようです。
</itemize>

<itemize>
<item>
(<em> scot@catzen.gun.de (Scot W. Stevenson) </em>)

現在の metamail パッケージは、csh とそのスクリプトを使わなくてはなりま
せん。csh （や tcsh） を持っていない場合には、興味深いと言っていいエラー
が出るでしょう。
</itemize>

<sect1>Mailx
<p>
Linux アーカイブサイトには、 mailx のバイナリがあります。 v5.3a にはセ
キュリティ上の問題点がありますので、 5.3b 以降のバージョンを入手して下
さい。ソースからコンパイルしたい場合には、 mailx v5.5 ならば Linux で
パッチなしにインストールできます。

sunsite のバイナリ配布で、問題になる可能性があると思われる点は、 
/usr/lib/sendmail ではなく /usr/lib/smail をトランスポート・エージェン
トとして使うようにコンパイルされている、ということだけです。そのために、
sendmail のリンクを張る必要があるかもしれません。

もしもまだ SLS1.00 の古い "edmail" を使っている人がいれば、これを 
mailx と置き換えることを是非お勧めします。


<sect1> metamail   （この節は訳者が書き加えました）
<p>
これは Linux の問題ではなく、一般的なことですが、メールの Subject など
のヘッダに日本語を使うためには MIME エンコードされた文字を用いなくては
なりません。 エンコードされていない漢字のヘッダをつけることは、メール
リーダーによっては文字化けの原因になります。metamail による MIME エン
コーディングをすれば、ヘッダの漢字のみならず、画像や音声などのデータを
メール本文に含めることもできます。metamail は MIME エンコードされたネッ
トニュースを読むためにも必要です。(GNUS などのニュースリーダーから呼び
出されます)

metamail はたとえば以下のサイトから入手できます。

<itemize>
<item><url url="ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/mail/mime/mm2.7/"
            name="ftp.iij.ad.jp: /pub/mail/mime/mm2.7/">   : 
</itemize>

mm2.7.tar.gz などというファイル名で登録されています。config.h の冒頭に
<verb>
  #define LINUX
</verb>
を宣言してやれば簡単にコンパイルできます。


<sect1> VM (View Mail)  （この節は訳者が書き加えました）
<p>
VM は Emacs から利用できるメイルインターフェイスです。フォルダを作って
メールを分類する機能があります。metamail を利用して MIME を読むことの
できるパッチ (5.35W) などもあります。

VM およびそのパッチは以下のサイトなどから入手できるでしょう。

<itemize>
<item> <url url="ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/misc/elisp/package/vm/"
            name="ftp.iij.ad.jp: /pub/misc/elisp/package/vm">
<item> <url url="ftp://ftp.cs.titech.ac.jp/pub/gnu-rel/vm/"
            name="ftp.cs.titech.ac.jp: /pub/gnu-rel/vm/">
</itemize>

わたしの経験では、5.35W はいくつかの emacs lisp ファイルを手動でコンパ
イルしなくてはなりませんでしたが、それでもインストールは簡単です。


<sect1>その他のユーザエージェント
<p>
Linux で動くことが知られているものを、下に書きます。どこにあるかなどは 
archie で調べて下さい。
<itemize>
<item>Pine      - Washington 大学で作られたものです。
<item>mh	- もう一つのメールハンドラです。
<item>deliver   - rules に基づいた file/process mail です。
<item>procmail  - rules に基づいた file/process mail です。
<item>Majordomo - 電子メールのリストを管理するものです。
<item>Mserv     - files-by-mail の機能を提供します。
</itemize>

<sect>謝辞
<p>
以下の人たちは、この文章を書くに当たって情報を提供してくれました。

Steve Robbins, Ian Kluft, Rich Braun, Ian Jackson, Syd Weinstein, Ralf
Sauther, Martin White, Matt Welsh, Ralph Sims, Phil Hughes, Chip Rosenthal, 
Scot Stevenson, Neil Parker 

抜けている人がいれば、ごめんなさい。
</article>

