(6)救出 ポエル 「だいじょうぶか、ルナリィ。 こいつら、ただの宇宙エイだ。黒いのを吐くだけだから、心配ない」 ルナリィ 「ああ、ポエル。こわかった」 ポエル 「よし、ルナリィ、はやく船内にもどるんだ」 ジャンパー『ふたりとも、聞こえるかい』 ポエル 「ああ。いまもどる」 ジャンパー『巨大なエネルギーのかたまりが、こっちに向かってる。 ふたりとも、大急ぎで船内にもどってくれ』 ポエル 「じゃあ、ふたり一緒に加圧しよう」 ルナリィ 「だ、だめよ」 ポエル 「大急ぎってジャンパーが」 ルナリィ 「あたしの加圧手順に合わせるつもりでしょ。だめ。わるいわ」 ポエル 「いいから」 ふたりは、必要な加圧の手順が違うので、一緒に加圧を受けるのは無理なはず。 ところが、ポエルは生来の無謀さで、やってしまうのでした。 ■