(4)異音 着陸船が分離、降下軌道をしばらく進むと、丸かった惑星の地平線が、だんだん 弓なりに見えてきました。 ジャンパー「よくある、可住ゾーンの惑星みたいだ」 ルナリィ 「文明の痕跡、見あたらず……」 ぎひゅ! とつぜん、船体表面に、なにかがこすったような音がしました。 ジャンパー「なんだろう」 ポエル 「隕石かな。後部のカメラは?」 ジャンパー「だめだ。うつらない」 ルナリィ 「あたし、外へ出てみる」 ポエル 「気をつけて」 ルナリィ 「まかしといて」 ルナリィは空気のない月面生まれで、外へ出るにも宇宙服の必要がありません。 ■